Board game every day

ボードゲームの超個人的感想レビューサイト

twitter_share facebook_share googleplus_share hatena_share

お世話になってるサイコロ堂さんの通販ボードゲーム

自分が誰かを知る量子系ハンドマネジメントカードゲーム「猖獗少女病」レビューと感想

      2016/08/28

NEWS : ゲームマーケット支援ツール「ゲームマーケットチェックするやーつ」を作りました。

※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前猖獗少女病
(The Terrifying Girl Disorder)
デザイナーkuro
Manifest Destiny
おすすめ度★★★☆☆ ルール難易度★★☆☆☆
運要素★★★☆☆ 知略・思考要素★★★☆☆
プレイ時間30分 年齢12歳~
プレイ人数3~4人 BGGスコア6.1/10 (5票)
BGG重量2/5

「猖獗少女病」ってどういうゲーム?

「猖獗少女病」の紹介

カードゲーム「猖獗少女病」は特殊な能力が発現する世界、誰かの能力によって記憶が消失した少女たちが自分が誰なのか、目的が何なのかを模索する様がテーマの量子系ハンドマネジメントカードゲームとなっています。

ゲーム概要

ゲームは5ラウンドからなり、その結果により自分が担当するスート、キャラクターが確定し、それぞれのキャラクターの点数獲得条件によって点数を得て一番高い点数を獲得したプレイヤーが勝利となります。

ラウンドの流れはプレイヤー人数に合わせたカード枚数を円形に表向きに共通場札として配置、これをセットアップフェイズと呼びます。

次にそれぞれのプレイヤーが持つ楔カードをいずれかの共通場札に配置し、楔カードがまだ置かれていない共通場札を二枚入れ替えます。そして手札から「まだ自分がプレイしていないキャラクターのカード一種類を好きな枚数」プレイして能力を発動して処理します。能力の発動は何枚プレイしても一度しか発動しません。これをカウンセリングフェイズと呼びます。

最後に、それぞれが配置した楔カードから右回りか左回りかを親が指定して共通場札を手札として補充します。

これを五ラウンド繰り返し、それぞれのキャラクターについて、一番多くプレイしたプレイヤーがそのキャラクターを担当して、それぞれの点数化ルールに沿って点数計算をしてゲームの勝者が確定します。

ゲーム感想

非常に難しいゲームです。そもそもすべてのキャラクターと能力と点数化ルールを把握したうえで、どう立ち回りのかを考えていかないといけませんので、ゲームとして三回くらいは遊んばないとその楽しさを味わえないかと思います。

ただ、それさえクリア出来てしまえばなんとも味わい深いゲームでもあると思います。そもそも自分がどのキャラクターかわからない中、他人に影響を与えつつ、自身の「であろう」点数ルールを目指してハンドマネジメントを繰り返していく。この推理ゲームともブラフゲームとも言える要素がたまらなく面白い。

道中どこか淡々としながらもお互いの手札を伺い、どこで自身を確定させるのか。それまでどう場をコントロールしていくのか。

デザイナーが「ドグラマグラを参考にした」とある通り、非常に実験的な作品であることは間違いなく、ルールも独特でとっつきづらいのは確か。

けれどもこのゲームが持つテーマ性、プレイの流れから漂う物語性は格別なものがあります。なによりゲームにフレーバー感、テーマ性を求めるプレイヤーなら本作はたまらない作品になるかと思います。ゲームの勝ち負けとはまた別の、プレイの流れが生み出すなにか。それもまた本作が持つ特異性なのではないかなと思います。

個人的にはこういったゲームはすごく好きなんですが、誰にでもオススメできる作品でないのは確か。ニッチな世界観と挑戦的、実験的なルールのゲームに興味がある方はぜひともトライしてみるといいのではないでしょうか。

※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前猖獗少女病
(The Terrifying Girl Disorder)
デザイナーkuro
Manifest Destiny
おすすめ度★★★☆☆ ルール難易度★★☆☆☆
運要素★★★☆☆ 知略・思考要素★★★☆☆
プレイ時間30分 年齢12歳~
プレイ人数3~4人 BGGスコア6.1/10 (5票)
BGG重量2/5

似ているボードゲームのレビュー

「四人の容疑者」: ★★★★☆

デザイン:クリスチャン・A・オストビー
どんなゲーム:カード、推理
プレイヤー:2~5人・10歳~

「アルケミスト」: ★★★★☆

デザイン:カルロ・ロッシ
どんなゲーム:ボード、シンプルなルール、ファンタジー、依頼達成、セットコレクション、ゲーマーズゲーム
プレイヤー:2~5人・10歳~
2007年ドイツ年間ゲーム大賞:ゲーム部門推奨リスト入り

「ポルタ・ニグラ」: ★★★★☆

デザイン:マイケル・キースリング & ヴォルフガング・クレイマー
どんなゲーム:カード、ボード、陣取り、エリアマジョリティ、移動・運搬、建築、セットコレクション、アクションポイント、ゲーマーズゲーム、豪華なコンポーネント
プレイヤー:2~4人・12歳~

「ブラッドバウンド」: ★★★★★

デザイン:カーレ・クレンザー
どんなゲーム:カード、推理、陣営分け、正体隠匿、パーティーゲーム
プレイヤー:6~12人・14歳~
2014年ドイツ年間ゲーム大賞:エキスパート部門推奨リスト入り

「異業種交流会」: ★★★★★

デザイン:ゐぬゐぬゑ &
どんなゲーム:カード、会話、ファミリーゲーム、同人
プレイヤー:3~6人・12歳~

同じデザイナーのゲーム

「シネマフロンティア」: ★★★★☆

デザイン:kuro & Manifest Destiny
どんなゲーム:カード、セットコレクション、同人
プレイヤー:3~5人・10歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「スクラッチハウス」: ★★★★☆

デザイン:kuro & Manifest Destiny
どんなゲーム:タイル、パズル、ネットワーク、移動・運搬、建築、箱庭、拡大再生産、同時アクション、ワーカープレイスメント、同人
プレイヤー:3~4人・10歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「新里見八犬伝 -エイトエピックス-」: ★★★☆☆

デザイン:kuro & Manifest Destiny
どんなゲーム:ダイス、シンプルなルール、協力、ゲーマーズゲーム、同人
プレイヤー:1~8人・38歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「モテるための12の方法」: ★★★★★

デザイン:kuro & Manifest Destiny
どんなゲーム:カード、シンプルなルール、セットコレクション、子供でも遊べる、同人
プレイヤー:3~5人・10歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「寿司雀」: ★★★☆☆

デザイン:kuro & Manifest Destiny
どんなゲーム:カード、シンプルなルール、セットコレクション、パーティーゲーム、同人
プレイヤー:3~5人・10歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

他の2015年度ゲームマーケット出品ゲームレビュー

「オシリスの棺」: ★★★★☆

デザイン:小島芦尾
どんなゲーム:カード、直接攻撃、心理戦・ブラフ、バッティング、同人、ゲーマーズゲーム、豪華なコンポーネント
プレイヤー:3~5人・12歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「発明オタクの奇怪な傑作」: ★★★☆☆

デザイン:チェン・ズヒファン
どんなゲーム:カード、ダイス、シンプルなルール、パズル、同人
プレイヤー:2~4人・8歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「知ったかJ-POP愛好家」: ★★★★☆

デザイン:新安直樹(太陽皇子。) & G-S.T.F.
どんなゲーム:カード、ダイス、シンプルなルール、コミュニケーション、プレゼンテーション、協力、同人、バカゲー、パーティーゲーム
プレイヤー:3~10人・30歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「にゃぱーと」: ★★★★☆

デザイン:まさ
どんなゲーム:タイル、シンプルなルール、絵・数合わせ、同人、ファミリーゲーム、子供でも遊べる、知育
プレイヤー:2~6人・4歳~
ゲームマーケット:2015年・出品

「ゾンビツイスト」: ★★★★★

デザイン:テイダ リョウ
どんなゲーム:カード、ゾンビ、アクション、同人、バカゲー、パーティーゲーム
プレイヤー:3~5人・7歳~
ゲームマーケット:2015年・出品


人気記事一覧

最新記事一覧