UNO+パズドラのほどよいコンボ感が気持ちい協力カードゲーム「精霊回路ドライヴ」レビュー
2017/04/21
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名前 | 精霊回路ドライヴ | デザイナー | 翠丸 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 45~80分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 |
「精霊回路ドライヴ」ってどういうゲーム?
「精霊回路ドライヴ」の紹介
「精霊回路ドライヴ」はUNOをベースにソーシャルゲームで人気のパズドラを追加したようなサクサク遊べる協力型カードゲームです。
UNOベースといっても、カードをテンポ良く出していく、というよりも前の人が出した色・数字のどちらかに対応したカードしか出せないというカードプレイルールがあるだけで、UNOのようにテンポの良いゲームというわけではありません。前の人がプレイしたカードが緑の3なら、次の手番の人は緑のカードか、3の数字のカードしか出せないという感じ。カードを出したら、その色に対応したキャラクターが攻撃アクションを行います。まさにパズドラ。遊んだ事がある人はピンと来るかなと思います。
そしてここで、攻撃をするとマナが発生したりして、それぞれのキャラクターが様々な条件によって効果を発動、色々な特殊アクションを行うというような感じです。
基本的なルールとしてはこんな感じ。それを順々に繰り返していき、全員でザコ戦をこなしレベルをあげて、ボスを倒す。まさにソーシャルゲーム定番の流れをカードゲームに落としつつ、TCGのキャラクター組み合わせによるコンボ感をうまーく混ぜ合わせたようなゲームになっています。
キャラクターの組み合わせによる研究の楽しさ
それぞれのキャラクターには様々な特殊能力があって、それらの組み合わせによる相乗効果を考えていくのが大変楽しいゲームです。それぞれのキャラクターの能力が組み合わさりコンボが発生したときの楽しさはかなり痺れる物があります。
それだけでなく、次の人のために出しやすいカードを組み合わせたり、キャラクター能力によりカードを回転させてゲームをコントロールする楽しさ。一つ一つの要素がきちんとかみ合っていて相当に楽しいゲームになっています。一見TCGのコンボ感を味わえる4人ゲームという感じですが、安易に対戦にせず、共通の敵を倒すという協力ゲームに落とし込んだのは感心しますね。それによって一人一人に役割が出来てゲームが達成できたときの満足感はすさまじい物があります。
キャラクターを選ぶ時も、とりあえず色をある程度固めてみる、好みでえらぶなどしてもある程度きちんとゲームが回るのバランスは良いですね。良く出来ていると思います。
ちょっと難易度が高い面も
ただし、キャラクターの選択を間違う、つまりキャラクター同士の能力がかみ合わないといっきに難易度があがるという場面もありますので、初めてのゲームでは推奨組み合わせなどがあるといいかなという感じですね。素直にダメージが多いキャラクターを選択したり、テクニカルなキャラクターを避けるなどした方が良いでしょう。
全員で協力して遊ぶ為、敵にどんどん力が蓄えられていくジリジリ感、コンボが繋がっていく楽しさ、プレイヤー間の暗黙のやりとりが一度に味わえるのもほどほどの難易度があるからこそですので、私はこれくらいの難易度でいいのかなという感じですね。
協力ゲーム特有の問題点をある程度解決している
私がこのゲームを高く評価しているのは、ゲーム全体のルールの合致やプレイ感だけではなく、協力ゲーム特有の問題点をある程度解消しているという一言につきます。
協力ゲームでは、協力する事が前提なため、プレイヤー全員が息を合わせ、効率良く動くことを求められる事が多いです。スコットランドヤードしかり、パンデミックしかり、です。ただ、そうすると全体を見渡すことが出来、指示を出す人が全てのプレイヤーをコントロールする「コマンダー問題」というのが往々にして発生してしまいます。
マップ上である程度の情報が開示されてしまうため、コマンダーによる指示に従って動いても問題無く、また、大抵の協力ゲームは「そうしないとクリア出来ない」難易度に設定されていたりします。特にスコットランドヤードなどは「二人対戦ゲーム」と言われる程です。
協力ゲームの基本的な楽しさというのは、全員で協力してクリアする楽しさと、数手先を読みリスクを計算して推測して手を進めていく所にあるところが多いでしょう。しかし「コマンダー問題」が発生すると、その楽しさを指示を出す一人の人間だけが味わうことになってしまいます。
この「精霊回路ドライヴ」というのはその問題のほとんどが解消されていると私は思います。まずキャラクター能力については最初に決まってしまえばあとはゲーム中に変わる事はないため、マナがたまればそれを行う。という行動に固定されます。さらにこのゲームは行動のほぼ全てが手札カードの色と数字で決定されますので、お互いにほとんどの情報が隠蔽されています。それをふまえて「あいつはこの色のキャラクターを持ってるからこいつで」と支援したつもりが「うおーなかったー!!」というハプニングに繋がり場が盛り上がります。
そして、そういった事故が起こる前提なため難易度もほどよく調整されているのです。ランダムにひかれる手札でゲームが進行していくからこそ、数回程度のミスは何も問題はありません。キャラクターの能力でフォローできますしね。1つ1つのミス、ハプニングがクリティカルな失敗原因にならず、ほどよい難易度で楽しめるというのが良い感じです。
さらにゲームプレイとしてコンボする楽しさ、暗黙の連携による楽しさが抜群に面白いのも良いです。協力ゲームですが、カードの出し合いで行われる暗黙のやりとり。痺れます。
初めての人がいるときは色と数字を相談しあい、慣れてきたら手札相談禁止などのルールを設けてもまた楽しいでしょう。盛り上がります。
何度も繰り返し遊べて研究でき、協力ゲームとしてほどよい難易度でさくさくっと遊べる。そんなTCGライクのカードゲームです。文句なくオススメです。遊ぶ機会がありましたら是非ともプレイしてみてください。痺れますよ。
名前 | 精霊回路ドライヴ | デザイナー | 翠丸 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 45~80分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 |
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