おらが洞窟が一番だべさ！　ドワーフたちの敷地開拓箱庭ワーカープレイスメントボードゲーム「カヴェルナ: 洞窟の農夫たち」レビューと感想

ボードゲーム「カヴェルナ: 洞窟の農夫たち」はドワーフ達が住む洞窟付近の敷地を開拓しながら、他のプレイヤーよりも多い点数を獲得するために動くゲーマー向けの重量級ゲームとなっています。鉱山を開拓し、畑を耕し、鉱床を発見して動物を飼う、要素どっさりの箱庭感がたまりません。

ゲーム概要

プレイヤーは初期にそれぞれ二人のドワーフコマを持っています。共通ボードには沢山のアクションが描かれており、手番ではここにドワーフコマを置くことでアクションを行うことができます。単純に木材や石などの資材を獲得するものから、部屋を作ったり冒険に出かけるものまで非常に様々な物があります。

それぞれのアクションにはドワーフコマ一つしか置くことができないので、そのアクションができるのは一人だけ。この、自分の持つ労働者が仕事をしてくるようなルールを「ワーカープレイスメント」と呼びます。このゲームでは一つのアクションは一人しかできませんのでどれだけ皆より先にアクションを行うのか、が大切になってきます。

基本的にはこれを繰り返していき、どんどん自分の敷地を開拓していきます。途中、自分たちのドワーフを食わせるために食料供給が必要であったり、手番を増やすためにドワーフコマを増やしていきながら点数を獲得していきます。

最終的に敷地の空き地、部屋、動物の種類などから点数を計算して最終的に一番点数の高い、すばらしいドワーフの住処を作ったプレイヤーの勝利となります。

ゲーム感想

今では定番となったワーカープレイスメントのビッグタイトルである「カヴェルナ」、ようやく記事として書けました。

本作ではドワーフたちの住処をより良くしていくゲームとなっており、大量のタイル、資材コマに埋もれそうになりながらも、基本的なルールはシンプルにできておりそのバランスにとにかく圧倒されます。重量級ではありますので、非常に多くの要素がありますが、重ゲーをある程度遊んでいる方にはそこまで難しく感じないかと思います。

基本的には場にあるアクションにコマを置いていくだけですのでそこまで悩ましいところはなく、サクサクっと進んでいきますが、ゲームに勝つためには先を常に見越していく必要があります。さらには特殊能力を備えた大量の部屋タイルも本作の大きな魅力。どういった戦略でゲームを進めるのか、他人はどのような方法で勝ちに来ているのかを常に睨む必要があり、またそれが楽しいです。

一つ一つの要素はとてもシンプルに、けれどもそれらが上手く絡み合って複雑で巨大で味わい深いゲームになっています。

ラウンドが進む毎に豊かに、自分好みになっていく敷地を眺めるだけでも楽しい本作、箱庭ゲーとしても、ゲーマーズゲームとしてもおすすめです。そのルール量さえどうにかクリアできれば、ファミリーゲームとしても楽しめるかと思いますよ！

少人数でも大人数でもバランスよく遊べて大満足間違いなし、文句なくおすすめ、重量級ゲーマーズゲームの定番であります。