うおお、空気がなくなるう！　緊迫の制限時間つきすごろく「海底探検」レビューと感想

ボードゲーム「海底探検」は、海底に眠る財宝を集めるダイバーとなり、他のプレイヤーよりも多くの財宝をあつめるすごろくベースのゲームになっています。

とはいえこのダイバー達、お金が無いのかなんとボンベを一つにして空気を共有してしまいました。もちろん酸素はガンガン減っていきます。どこまで潜るのか、どこで引き返すのか。財宝は重く、行きは容易く帰りは難く、であります。すごろくにチキンレースの要素を加えたお手軽ファミリーゲームに仕上がっています。

ミープルがそれぞれ酸素ボンベを持っているようなデザインでかわいいですね。流石オインクといったところ。コンポーネントはミニマルにまとまっており、かわいらしく、シッカリしています。

ダイスを振り、すごろく状になったチップの上を駒が動いていきます。チップは財宝を表していて、裏に点数が記載されています。もちろん深くなるほど高得点。単純明快で、わかりやすいのが良いですね。点数はある程度ランダムになっており、中身に一喜一憂できます。まさに宝探しといったところ。財宝を持った分だけ酸素の減りが加速するわけですが、酸素は全員共通ですのでもちろん皆で潜っていればガンガン減っていきます。

どこまで潜るのかどうか。そういったチキンレースもお手軽に味わえちゃいます。

すごろくって単純ながらルールを追加するのが凄く難しいと思うんですけれど、見事に要素をくっつけている感じがします。全体で減る空気を考えながら、財宝の量とを見比べて決断するのはなんともドキドキします。

とはいえすごろくはすごろく。運の要素は強いですし、コアゲーマーには少し物足りなさも感じるかと思います。カジュアルに遊ぶにはいいかと思います。何回もリプレイして遊ぶようなゲームでもないですが、短い時間で遊べ、人数も結構多めなので割とチョイスするタイミングが多いゲームでもあります。

ルールも凄くシンプルですぐ説明できますし、子供とかはテーマも相まって楽しく遊べるのではないかなと思います。八歳からとありますが、すごろくが遊べるなら6歳以下でも大丈夫ではないでしょうか。

短い時間で遊べ、小さい箱にしまえてある程度の人数で遊べる。ほどよく運要素がありつつ皆真剣になれ子供も遊べる。オインクらしい、広いニーズに応えているゲームかなと思えます。カジュアルなファミリーゲームを探している方にはオススメかと思います。楽しいゲームです。