今日も肴の魚がうまい! 程よい戦略性で楽しいバッティングカードゲーム「万猫の豊明かり」レビューと感想
2016/09/03
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名前 | 万猫の豊明かり | デザイナー | 福夕郎
梟老堂 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 20~40分 | 年齢 | 7歳~ |
プレイ人数 | 3~4人 |
「万猫の豊明かり」ってどういうゲーム?
「万猫の豊明かり」の紹介
カードゲーム「万猫の豊明かり」は猫の酒盛りがテーマとなっていて、カードを出し合いながら酒の肴(魚)を獲得しつつ酒を飲み、しかし酔いつぶれてはいけないというバッティングゲームとなっています。
ルール概要
カードには春、夏、秋、冬と四種類のカードがあり、それぞれ数字配分に違いがあります。
中央の場にカードが二枚あり、これが今回取り合うものになります。プレイヤーはそれぞれ手札からカードを出し、一斉に表にするわけですが、この時のカードは場に出された季節以外のカードでなくてはなりません。
例えば、冬と夏のカードが出されていれば秋と春のカードしか出す事ができません。二枚とも冬だったらそれ以外の季節のカードを出すことができます。
一斉にカードをオープンしたら、一番大きな数字を出したプレイヤーが大きい方を、一番小さな数字を出したプレイヤー小さな方を場札から取っていきます。そうでないプレイヤーは自分のカードを取ります。
こうしてカードを点数化していくわけですが、魚が一点、酒が二点となります。じゃあ酒を集めれば良いのかというと、3つ目の酒カードを飲んでしまうとバースト、酔いつぶれてしまいます。
これを繰り返して最初に三十点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
ゲーム感想
基本的にはシンプルなバッティングによるカードの取り合いとなっています。場札を読み、手札を考えるという簡単な流れの中に、実はしっかりと戦略性が確保されているのが興味深いですね。
というのも、プレイヤーにはそれぞれ点数表としても使うサマリーカードが配られており、ここにカードの内容表があるんですね。冬ならこう、春ならこうという具合。
本作はバッティングゲームでありながらカードが春夏秋冬に別れており、手札に制限が出ます。その中でどのカードを出すのか。このカード以上の数字はどれだけあるのか、またその逆は、といったことがひと目で見ることができるようになっています。
流石にカウンティングは難しいですが、本作には酒を飲み過ぎるとダメというバーストルールがありますので、「あいつはこれ以上酒を飲むとだめだからここは攻めてこない」「これ以上のカードは酒しかないから出せない」といった考えることを絞ったうえでのちょっとした思考要素があって面白いです。
また、カードはそれだけでなく、鳥、万カードといった要素も合って、ゲームに緩急を生み出しています。
コンポーネントも豪華で多種多様のトークン、カードは広げただけでワクワクできます。ゲーム自体の遊び味を変えるルール・コンポーネントもあり繰り返し遊べるようにしてあるのもさすがといったところでしょうか。
同人作品とは思えない、贅沢なものに仕上がっていると思います。
見た目の可愛さ、キャッチーさを裏切らない手軽で楽しめながら戦略性も味わえるゲームです。見た目の華やかさに目を惹かれた人にもおすすめですよ!
名前 | 万猫の豊明かり | デザイナー | 福夕郎
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