楽しさが爆発する競りとドラフトのハイスピード映画制作カードゲーム「チネチッタ1937」レビューと感想
2016/08/27
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名前 | チネチッタ1937 | デザイナー | 月並 いおり
吉々庵 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 20~30分 | 年齢 | 12歳~ |
プレイ人数 | 3~5人 |
「チネチッタ1937」ってどういうゲーム?
「チネチッタ1937」の紹介
カードゲーム「チネチッタ1937」は映画を作るためにスタッフを集め、興行収入により最も稼いだプレイヤーが勝利する、という同時進行のハイテンポが魅力の競り・カードドラフトゲームとなっています。
ルール概要
プレイヤーは封筒、手札、お金を持っており、基本的にラウンド中は全員同時に行動を行っていきます。
封筒に今回トレードしたいカードを手札から、そしてお金を同封します。お金は0から持ってる最大額までOKです。それを右隣の人へと渡します。
左隣から同じように中身が入った封筒が渡ってきますので、これをどうするかを選択します。
1、お金を受け取りカードを入れたまま戻す。
2、同封されたお金と同額を封筒に追加で入れ、カードを取り戻す。
こうすることによって、カードもしくはお金がトレードされていきます。こうやって交換されたカードを場札へとしていき、ゲーム終了時の点数計算にて、この場札の数字の組み合わせ、所持金を合算して一番興行収入が高いプレイヤーが勝利となります。
ゲーム感想
非常に高速なカードドラフトにより、お互いの場札を睨みながらどのカードを出すのか、お金を同封するのかが悩ましく、また同時進行であるためダウンタイムをまったく感じさせないゲームとなっています。
なによりコンポーネントが素晴らしくて、受け渡す封筒、カードのイラスト、紙幣とゲームの雰囲気が抜群です。
場札には現場、オフィスと2つのエリアがあり、これをどうコントロールしていくのかというちょっとしたセットコレクション要素もあり、短い時間ながら様々なことを考えられるようになっているのもいいですね。
競り、ドラフトというと明確にはちょっと違うのですけれども、プレイ感覚はそれに近くて、様々なドイツゲームのエッセンスを取り込みながら独特の楽しさが生み出せていると思いました。
さらにお金はゲーム中全体の額は増えることはなく、最初に渡されたものをトレードしていくことによって循環していきます。これがまた抜群に面白い。どうお金を確保していくのか、どう運用していくのか。そういう考え、そしてそれを読み取り封筒に仕込む楽しさ。たまりません!
絡みが強くありながら手札に左右される運要素もあって、ゲーマーズゲームとファミリーゲームの調度良い塩梅で収まっていて誰にでも遊べるゲームになっています。
非常に短い時間で遊べ、繰り返して遊べるのが本作の大きな魅力。
普通ドラフトや競りゲームというのはルールインストが大変だったり時間がかかったりしますが、「チネチッタ1937」では簡単なルール、場読みの楽しさ、お金のやり取りとそれぞれの楽しさがギュギュっと詰まっていて遊べば遊ぶほど面白さが増していく感覚を味わえます。
パーティーゲーム系、カジュアルなゲーム好きはもちろん、ゲーマーズゲーマーでも楽しめる作品だと思います。雰囲気が非常に良い作品ですので、見た目にもキャッチーです。おすすめですよ!
名前 | チネチッタ1937 | デザイナー | 月並 いおり
吉々庵 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
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