報酬と競りのひりつく感じが堪らない!! 競りゲーの名作「メディチ」レビューと感想
2016/06/17
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| 名前 | メディチ (Medici) |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
| 運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
| プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 10歳~ |
| プレイ人数 | 2~6人 | BGGスコア | 7.1/10 (5036票) |
| BGG重量 | 2.3/5 | 1995年 ドイツ年間ゲーム大賞 | ゲーム部門ノミネート |
「メディチ」ってどういうゲーム?
「メディチ」の紹介
ボードゲーム「メディチ」はラウンド毎の報酬を睨みながらジリジリとした競りを行っていくゲームになっています。
ライナークニツィアの三大競りゲームといわれるうちの一つと言われる本作は、報酬による収入による競り基準額が決まり、いつ競りに参加するのかというチキンレース的な要素もあって中々にヒリつくものになっています。

ちなみに他の二作というのは「モダンアート」と「ラー」ですね。
これらの作品を遊ぶと、「競り」という物に対して様々なアプローチがあるのだなあと感心するばかりです。モダンアートでは様々な方法による競り入札によってエキサイティングな競りが体験でき、ラーでは競り額が選択式で札を投げていくことでの足下をみるような心理戦が味わえます。本作「メディチ」では、それぞれのプレイヤーの所持金が公開情報になっており、さらには収入が固定額となっている事によって全員が牽制しあうようなまさに焦れるような競りが体験できるのです。
大まかなルールとしては、ボード上にある五色のスコアに対応した商品のカードをスタートプレイヤーがめくっていき、三枚以下の好きなタイミングでオークションを開始。全員が一人ずつ入札額を発言していき額をつり上げていきます。最後にスタートプレイヤーに入札権利があり、その処理が終わったらカードが入札者へと渡されます。以降スタートプレイヤーが移りながら処理を繰り返すわけですが、所持カードは五枚まで。既に三枚所持している場合は三枚のカードが競りにかけられると競り自体に参加出来ません。
こうやっていつ競りに参加するのか。どこまで額を投入するのか。全員の所持金はボード上にスコアとして表示されていますので、収入と合わせて非常に頭を悩ませる競りになります。自分との戦いでもあり、皆との戦いでもあるこの感じ、好きですよ。
全員がカードを五枚集めたら結果を反映させます。カードには数字が書かれていて、それによって上位者に報酬。さらにはカードに対応した商品のレートが上昇、それによってもそれぞれの商品毎に報酬があります。
単純に数字で報酬を貰うのか。商品レートを目当てにカードを競り落とすのか。
それぞれのプレイヤーの思考を読み、ほどよい金額で欲しいカードを競り落としていけるかっていう所で非常にプレイヤーとの絡みが強くありつつ、バランスが取れているゲームだと思います。
競りゲームの難しさって「どれだけの金額を投入すればいいのかわからない」という所があると思いますが、このゲームではその問題が解消されているんですね。
このカードは強いけれどこの額で競り落とせば収入とペイできない。この種類の商品もあんまりあげてないから実際この額だと旨みが無いな。他のプレイヤーだとこの額でも旨みがある・・・ぬぬぬ。なんて、本当に物品のやりとりをしているような気分になってきます。テーマとの合致も見事で、シンプルなルールとも相まって隙のないバランス感覚に優れたゲームだと思います。
文句なく面白く、名作だと思います。
競りゲーが好き、クニツィアゲーのジレンマが好きな方にはオススメです。
反面、モダンアートのようなバラエティ感ある緩急さ、ラーの相手の札を読みながらの思考戦とは違い、始終相手の懐事情を読みながらのジリジリとしたやりとりが続くちょっと地味なゲームと言えるかと思います。しかしだからこそ、始終気の抜けない濃いプレイ感になっているとも思いますね。
また、ルールとしてもモダンアート、ラーと比べてシンプルに出来ていてすぐに理解出来て遊べるものになっていると感じます。
定期的に遊びたくなる、完成度の高い作品です。
楽しいです。オススメ。
| 名前 | メディチ (Medici) |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
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| おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
| 運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
| プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 10歳~ |
| プレイ人数 | 2~6人 | BGGスコア | 7.1/10 (5036票) |
| BGG重量 | 2.3/5 | 1995年 ドイツ年間ゲーム大賞 | ゲーム部門ノミネート |
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