チキンレースと拡大再生産の組み合わせの異色カードゲーム「ポートロイヤル」レビュー
2016/01/21
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名前 | ポートロイヤル | デザイナー | アレクサンダー・プフィシュター |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★★☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 20~50分 | 年齢 | 8歳~ |
プレイ人数 | 2~5人 |
「ポートロイヤル」ってどういうゲーム?
「ポートロイヤル」の紹介
カードの裏側がコインになっていて、カードがそのまま所持金になります。このお金を元に色々な資産を買い集めていく典型的な拡大再生産ゲームです。面白いのは、ここにチキンレース要素を入れているとい事。
手番ではまず山札からカードを公開していきます。中には金収入になる船や様々な効果がある特殊カードがあり、好きなだけこれをめくっていきます。めくったカードが一定数超えると二枚取り、三枚取りと取れる枚数がアップしていきます。しかし、ここで同じ船の色が二枚出るとバースト。公開されたカードは全て捨て札となってなにもとれなくなってしまい次の人へと回ってしまいます。
また、手番にて山札めくりを終え、カードを取り終えると他の人にもめくられたカードを取る機会を与えられます。この仕組があるので、自分の番で取り逃したカードも買えるチャンスがあるという感じ。
新鮮さはあるけれど驚きは無い感じ
拡大再生産とチキンレースを組み合わせた新鮮さは確かにあります。が、拡大再生産特有の自分の所持物が構成されゲームが加速されていく感じはあまり味わえません。というのも、手番でチキンレースが必要であり、まずそれをうまい具合に征する必要があるためテンポが若干悪いです。他人との絡みも割とあり、それを利用した特殊カードもあって面白みはあるのですが中々どうして戦略性というのが生まれづらいです。
ここまで運に左右されるゲームというのも珍しい気がします。
特に、人数が多い状況ではこのテンポが気になる感じで、ゲーム展開が遅くなりがちです。ちょっと噛み合わせが悪い感じ。いいとは思うのだけれど、もう少し加速感があるといいなあと思うのはわがままでしょうか。まったくもってダメというわけでもなく、キチンと面白さもあるのですが、折角のチキンレースも段々と場札が整形されると作業感が増します。純粋なチキンレースゲームにあるドキドキ感は無く、拡大再生産特有のスピード感も無い。そういう感じでちょっと悪い意味で影響しあっている気がします。
名前 | ポートロイヤル | デザイナー | アレクサンダー・プフィシュター |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★★☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 20~50分 | 年齢 | 8歳~ |
プレイ人数 | 2~5人 |
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