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シンプルな中に締め上げられるようなジレンマが潜むエリアマジョリティとカードコンボの光るボードゲーム「イムホテップ」レビューと感想

      2016/06/22

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※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前イムホテップ
(Imhotep)
デザイナーフィル・ウォルカーハーディング
おすすめ度★★★★☆ ルール難易度★★☆☆☆
運要素★★☆☆☆ 知略・思考要素★★★★☆
プレイ時間40分 年齢10歳~
プレイ人数2~4人 BGGスコア7.1/10 (304票)
BGG重量2.3/5 2016年
ドイツ年間ゲーム大賞
ゲーム部門ノミネート

「イムホテップ」ってどういうゲーム?

「イムホテップ」の紹介

ボードゲーム「イムホテップ」ではプレイヤーは建築士となりイムホテップのためにプラミットやモニュメントを作る、強烈なジレンマの中にカードの特殊効果を組み合わせるのが楽しいエリアマジョリティゲームとなっています。

ゲーム概要

場にはプレイ人数に合わせた船が用意されプレイヤーはその船へ自分の石をのせる、もしくはいずれかの船を目的地へと移動させるの二択を迫られます。

船に石を乗せればいずれかの場所へ自分の石を運べ、船を動かせば自分の思い通りの場所へと持っていくことが出来ます。これがなんとも悩ましくも面白い。というのも船には他の人の石ものっており、船が移動する場所に石を積んでいくわけですが、その場所によって様々な方法で点数が取得できるのです。

一番石が積み上がった人が得点だったり、上から見た石の数で点数だったり、一筆書きで点数だったりと本当に様々。そういった場の状況を読みながら手番をどう使っていくのか。

もちろん点数だけを考えていくとひたすら石を船に乗せれば良いのですが、そうすると他人に船を動かされる。また何も考えていないと他人が都合よく石を動かされてどんどん点数をとらされていく・・・。

また、石は自分の石置き場にないといけないので石を補充する必要もあり、これもまた手番を使う・・・と何十にもジレンマがつきまとうしびれるゲームとなっています。

ゲーム感想

非常に絡みが強く、ひたすらジレンマに苦しめられるゲームとなっています。まさにザ・ドイツゲームという感じ。石を置くか、補充するか、はたまた船を動かすか・・・。一つの行動がゲーム全体に影響していくこの感じ。しびれる人も多いのではないでしょうか。

船を動かす先もそれぞれで効果が違うのが面白いですね。ゲームの最後に点を取る場所もあればラウンドごとに点数が貰える場所もあり・・・。どういう戦略で行くのか、はたまた他の人をどこへ追いやろうか。

この感じはコロレット、ケルトと似通っていると思いました。強烈な絡みとジレンマ。これらのゲームが隙な方にはヒットするかなと思います。

一方で特殊カードの要素もあり、コンボ感も楽しめるのがなんとも今風という感じ。しっかりとした木のコンポーネントも相まってがっつり遊べるゲームになっています。

絡みが強く、一手が重要なゲームにありがちなのですが、プレイヤーの力量やこのゲームの理解にズレがあると途端にバランスが崩壊しがちでもあります。アブストラクト色も強いですので、メンツによってゲームの印象も大きく変わる一作になっているのかなと感じました。

カジュアルにも遊べ、ガチガチでも楽しい本作。印象に残ることまちがいなしですよ。

※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前イムホテップ
(Imhotep)
デザイナーフィル・ウォルカーハーディング
おすすめ度★★★★☆ ルール難易度★★☆☆☆
運要素★★☆☆☆ 知略・思考要素★★★★☆
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