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貴方がこうして私がこうして・・・・「コマンダー問題・奉行問題」ボードゲーム用語辞典

      2016/01/21

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ボードゲーム、特に協力ゲームというジャンルには一定の人気があります。

パンデミック、スコットランドヤード、アンドールの伝説。クリアした時の達成感が素晴らしく、初心者が混じっても皆で仲良く遊ぶことが出来ます。一方で「コマンダー・奉行問題」という話題が協力ゲームでは取り上げられる事があります。

「コマンダー・奉行問題」とは、その名の通り、ゲーム中に一人のプレイヤーが皆の指揮を執り、行動の指示をおこなってしまう事を指します。

協力ゲームは物によって違いますが、一時間から二時間かかる事があります。難易度が高いものも多く、相談無しでプレイすると基本的に即ゲームーオーバーになってしまいます。全てのプレイヤーがやること、情報をゲームルールで定められた範囲で開示し交換する事によって円滑にゲームを進めていく必要があるんですね。

そんな中で、ゲームの攻略方法を思いついた人が居たら、自分の意見を通そうとするのは凄く自然な事です。私が協力ゲームをプレイしていてもそうなります。

【海外フォーラム記事翻訳】なぜ、協力型ゲームはクソなのか?奉行問題があるからだよ!: 非電源ボードゲームで未来のゲームを妄想する

上記の例だと○×ゲームで例えていますが、全員の行動を一人が指揮してしまうと、それは一人で遊んでいるのと何に違いがあるのでしょうか。

「いや、違いはあるよ。皆納得して楽しければそれでいいんじゃない?」という声もあるでしょうが、逆の声も勿論あります。一人でもそう思って楽しめないプレイヤーが出てきてしまうと、そのゲームにかけた時間を無駄にしてしまう可能性もあります。

理想なのは、力量が拮抗していて、お互いに意見を言い合いながら合意の元にゲームを進めていく事なのですが、中々難しいというのが正直なところ。

この問題は、協力ゲームである以上、避けられない事だと個人的には思います。

これを解消するには、相談をルールによって制限する必要があります。具体的な相談は避けたり、完全に会話を禁止にしたり、時間制限を設けたり、難易度がガチガチに高めたり。その手法は様々ですが、ルールを見渡すと工夫が随所に見て取れます。

私自身はこの「コマンダー問題」を割と重要な事だと認識していて、ボードゲームのレビューをするときにもこれを回避するメカニクスがありつつも面白かったりすると評価を高めたりします。

また、これを逆手に取ったゲームも存在します。人狼に代表される「正体隠匿系」というジャンルのゲームは、人との信頼が非常に重要なゲームと言えます。そんな中でどのようにイニチアチブが取れるのか。関係性が築けるのか。ジャンルが変われば見方も変わる。面白いですね。

協力ゲームは楽しいものです。皆で楽しむために、そういう問題があるということも認識していると良いのではないでしょうか。

「コマンダー問題」に関連したオススメゲーム

ザ・ゲーム


盛り上がるパーティーカードゲーム、ボードゲーム「ザ・ゲーム」レビューと感想|Board game every day
「ザ・ゲーム」は数字が書かれたカードのみを使った非常にシンプルなカードゲームとなっています。具体的な数字禁止、細かな指示が禁止の高難易度で苦しいゲームです。

髑髏のデザインが印象的ですね。プレイ中のほどよい息苦しさと、クリアできそうで出来ない。短いプレイ時間も相まって何度も遊べるゲームとなっています。シンプルなルールですぐに遊べますし、人数にあまり囚われずゲームとゲームの合間に遊ぶのに丁度良い感じです。

クリア出来た時の達成感も格別で、オススメなゲームとなっています。

レジスタンス:アヴァロン

中途脱落がない正体隠匿ボードゲーム「レジスタンス:アヴァロン」レビューと感想|Board game every day
「レジスタンス:アヴァロン」は人狼に代表される「正体隠匿系」ゲームになります。自分達の中に裏切り者が居る。そんな中で遠征に出かけて成功を収めていかなければならない。会話と推理と裏切りで最後まで気が抜けません。人狼と違い中途脱落はありませんので楽しく遊べますが、人狼よりも推理要素が強いですね。

人狼のパーティー感ともまた違う会話ゲームの一つとして、人狼が好きならオススメですよ!


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