シンプルなルールに入札と特殊能力が加わった一風変わったタイル配置ゲーム「サンライズシティ」レビューと感想
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名前 | サンライズシティ (Sunrise City) |
デザイナー | |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 | BGGスコア | 6.7/10 (957票) |
BGG重量 | 2.3/5 |
「サンライズシティ」ってどういうゲーム?
「サンライズシティ」の紹介
ボードゲーム「サンライズシティ」は太陽のように光り輝く都市を建築するために、階層を重ねて文字通り太陽を目指すタイル配置ゲームとなっています。
ルール概要
このゲームは3ラウンドで構成されています。
ゲームが開始されると、プレイヤーはそれぞれのラウンドで使用する「ロール」カードのドラフト選択を行います。配られたカードから1枚を選択し、残ったカードを隣の人へと渡す、を繰り返して三枚を手札とします。
ラウンドが開始されるとそこから1枚のロールカードを出し、その効果がラウンド中のみ発動します。ロールには様々なものがあって、微力なものから非常に強力なものまで本当にさまざまです。他人が獲得したスコアを奪ったり、自分のスコア力を上昇させたりとそれぞれのプレイヤーのみに適応される効果を提供します。
ラウンドではまず、どのように都市が構築されていくのか、建設予定地が追加されていきます。全員が手持ちタイルの全てを配置すると、次のフェイズに移行します。
次に、どの建設予定地に誰が建物を配置していくのか、入札を行っていきます。それぞれが持つチップを配置していき、どこに自分のタイルを配置するのかを主張していきます。2枚連続で自分のチップを配置するとそこは確定となり、それ以外は最終的に一番上に載せられたチップのプレイヤーが建設権利を持ちます。
最後に、建設フェイズとなります。この時、地上階として建設予定地に配置するのか、二階以上に配置していくのかで少し配置ルールが異なります。
地上階に配置する場合は、入札フェイズで自身が主張した場所を含めて、予定地の色に合わせたタイルを配置する必要があります。建設タイルは2マス分あって、これと入札チップにより他プレイヤーの考えている事がある程度読めるようになっています。
二階以上に配置する場合は、下にある建物と合う色に合わせて配置します。これはタイルが平行に配置できるなら色さえ合えば問題なく配置できます。また、階数によってはボーナス点数がもらえたりと、高くすることによるメリットも多々あります。
スコアを獲得していくとトラックを上昇していき、一番上に到達できると星トークンを獲得できます。
これを繰り返していき、最も星トークンを獲得したプレイヤーが勝利します。
ゲーム感想
立体的ドミノにロールによるカード効果と入札要素を追加したゲーム。というなんとも欲張りな感じになっていますね。
遊んでみるとこれが不思議と面白い。それぞれのロールにより皆好き勝手に動きつつも、根底にあるドミノルールは崩れない。配置するタイルは色によって制御され、ある程度読みができる中でそれぞれが選択したロールカードをにらみつつ入札をしていく。
また、コンポーネントがかなりしっかりしていて、タイルが分厚く、見た目にもしっかりと都市が組み上がっていくのが見た目にも楽しいです。
少しレトロチックな見た目でありつつ、未来的でもある、不思議なアートワークも大きな魅力ですね。「サンライズシティ」なんていわく有りげなタイトルも非常に好みですよ。
カード効果も結構強力なんですが、それにより手番が決定されるというのもまた上手い。カードを選択するのもゲーム開始時なので、全体を通してどのように動いていこうか、考える楽しさもたまらない人は多いでしょう。
得点ルールも面白くて、ただただ大量スコアを獲得してもだめ。トラックトップにピッタリつけると星トークンが2個もらえる、というルールがあるためあえて少なく点を取る、ということもまた必要なのです。これがまあ試合展開を最後まで読めないものにしていて良いんですよね。
ルール自体はそこまで難しくなく、けれどもプレイの幅は広い。そんな感じのタイプのゲームです。ラウンドも3回しか行われないのでダレずに遊ぶことができます。
立体的に組み上がる町並み、ロールカードによる特殊ルールの適応、入札による腹の探り合い・・・。たまりませんよね!?
楽しいゲームです。おすすめですよ。
名前 | サンライズシティ (Sunrise City) |
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---|---|---|---|
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