競り札によるカウンティングと戦略のオークションボードゲーム「ラー」レビューと感想
2016/09/10
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名前 | ラー (Ra) |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 45~60分 | 年齢 | 12歳~ |
プレイ人数 | 2~5人 | BGGスコア | 7.5/10 (14557票) |
BGG重量 | 2.4/5 |
「ラー」ってどういうゲーム?
「ラー」の紹介
ボードゲーム「ラー」は独特なセットコレクションと消費する競り札のルールによる戦略が楽しいオークションゲームとなっています。
まずプレイヤーは手番でタイルを一枚引くか、競りを開始するかを選択することが出来ます。競りにかけられるのはボード上に配置されたタイル群のセットです。ボードには二列あって、オレンジのラータイルを配置する場所と、競りにかけられるタイルを配置する場所に別れています。画像の場合は上側が競りにかけられるタイルとなりますね。
基本はある程度タイルが揃うまで引きつつ、言い頃合いになったら競りを開始するのですが、タイルを引いている途中で「ラー」タイルが引かれたら強制的にオークションが開始されます。
オークションでは手持ちの競り札を提示していきます。競り札に描かれた数字には同じ物がなく、必ず勝者が決まる様になっています。競り落としたプレイヤーは真ん中に配置されている競り札と今自分が出した競り札を交換して、競りにかけられているタイルを全て貰います。手元に来た新しい競り札は裏返しにして使えないようにしておきます。
これを繰り返しながらタイルを集めていきつつ、競り札がどんどん交換されていきます。
ラータイルが列を全て埋める、もしくは全員が全ての競り札を使い切れば一旦区切り、点数計算を行って仕切り直しをします。この時に競り札を全て表に戻します。これを三回繰り返せばゲーム終了という具合。
タイルにはそれぞれセットコレクションにて役が設定されていて、どういう風に揃えて行くかで得点の取り方が変わっていきます。これもまた個性的で慣れるのに少し手間取ると思いますが覚えてしまえば中々戦略的になり面白いです。
面白く白熱した試合になるゲームだと思います。
クニツィア三大競りゲーと言われている「モダンアート」「メディチ」「ラー」、それぞれ別々の遊び味がありますが、本作はとにかくカウンティングの読み合いとセットコレクションによる駆け引きが熱いゲームだと言えます。
欲張って強い札で競り落とすと次のステージで弱い札で戦う事になったり、セットコレクションを考えていないと全然得点に繋がらなかったり。ゲーム全体を見る必要があります。
競り札を集めるために一旦しゃがむか、それとも賭けに出るのかという駆け引きに始まり、タイルの取り合いや増えていくラータイルのにらみ合い。モダンアートのバラエティに跳んだパーティーゲーム感ともメディチの足下を見るような読み合いとはまた違う戦略性。
ボードの雰囲気や、木で出来た競り札の質感も素晴らしいですね。
かなりゲーマーズゲームよりだなと感じます。競り札が固定されているのとセットコレクションによって点数が貰えるという「お金をやりとりしない」競りが抜群に効いていると感じます。絡みが良いバランスで抑えられていて痺れます。
戦略的、読み合いの強い競り、雰囲気の良さ、大量のタイル。それらの要素に惹かれたならオススメのゲームだと思います。
面白いですよ!
名前 | ラー (Ra) |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
---|---|---|---|
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