猫達をタワーに誘導しよう！　戦略性にヒリヒリする変速トリックテイキング同人カードゲーム「キャットヒルズ」レビューと感想

カードゲーム「キャットヒルズ」はシンプルなトリックテイキングのルールに勝敗条件が変わるピリっとした選択肢と悩ましいビッティング要素が効いているゲームになっています。

※画像はちょっとルール間違えしてます。

ルール概要

プレイヤーの1人が親となり、カードを出すルールを決めます。「マストフォロー」なら親が出したカードと同じ種類の猫カードを、「メイフォロー」なら好きな種類の猫カードを1枚出します。

全員が1枚ずつカードを出したら、それぞれのルールで勝敗が決まり、猫カードを引き取ります。

引き取ったネコたちは自身の持つキャットタワーにに配置していきます。このキャットタワーはゲーム開始時にどれだけの猫を収容できるかを予想し、ビッティングします。

引き取った猫は同じ種類でまとまってキャットタワーに収まりますが、タワーの高さが足りなかったり、既に今引き取った猫より高い数字のカードがあると押し出されて待機猫になってしまいます。

最終的に、待機猫を-2点、タワーに居る猫を2点、タワーが完成したらボーナスで3点と計算し、最も勝利点を持っているプレイヤーが勝利になります。

ゲーム感想

かわいい見た目と裏腹に、ピリリっとしたゲームプレイが手応え抜群で侮れないゲームとなっています。ルールはシンプルでありますが、カードの出し方に考えさせられ、自然と盛り上がります。

自分が親になった時の戦略、カードカウンティング・・・。むむむっと考えて出したら予想外に猫が来てしまってタワーから溢れちゃうなんてことも。

逆にそれを狙ってカードを出していくこともアリますので、一喜一憂ができいますね。

猫が行き交い、タワーに登っていく様はまさに猫そのもの。集まっている所に集中してぎゅうぎゅう詰めになるところもまさにまさに。シンプルなカードゲームのはずなのに、テーブルの上で運動会が繰り広げられているようにも感じられてこれまた楽しい。

トリックテイキングとして考えると、変則なためちょっとムズムズする人もいるかもしれませんが、一筋縄ではいかない感じがこれまた良いと私は思います。

ビッティングとしては全てのスートを予測する難しいものになっていますが、フレーバーと可愛らしい見た目、シンプルなルールやプレイアビリティの整備によってさくっと楽しめるようになっています。ここらへんのバランスのとり方はさすが、といったところ。

ちょっとむずかし目なゲームになっていますが、もう一回！　と繰り返し遊びたくなるゲームですよ。見た目にピンときたら手にとってはいかがでしょうか。