格闘ゲームを遊びやすく落とし込んだカードゲーム「ストリートファイター ライバルズ」レビューと感想

カードゲーム「ストリートファイター ライバルズ」は、皆さんご存じ、格闘ゲーム「ストリートファイター」をカードゲームに落とし込んだ作品となります。プレイヤーはキャラクターデッキを選択、あとはそのデッキを使って対戦していくことになります。手番では十枚程度のデッキを全て手札として持ち、一枚ずつプレイしていきます。同時に公開して効果を解決、HPを減らしたりしながら決着をつけるわけですね。

カードにはイニシアチブとダメージという項目があり、カードを公開したときにイニシアチブの高いカードのダメージが相手に通ります。それと同時にカード毎にある特殊効果なども反映されつつラウンドが進んでいくわけです。これがまあサクサクっと進んで大体1ゲーム五分程度で終わります。お互いのキャラの特性を知らないとそれこそ一瞬で決着がつくんですけれど、何度も同じキャラで繰り返していくうちに特性とかがわかってきて、最終的には激しい読み合いに発展します。

使えるカードが使い捨てだし、カードに表記されているデータが少なめ、カードも10枚程度と言うことで短い時間で何度も遊ぶ事が出来ます。二人対戦ゲームですが、キャラクターは一セットに何人も入っているため平行して二卓たてたりも可能です。

総当たり戦やトーナメントなどのミニイベントなんかを組んだりしても大変盛り上がると思います。

カードはどれもストリートファイターを遊んでいればニヤリとするものばかり。技名と効果がきちんとリンクしていたり、まさに格闘ゲームを遊んでいるようです。

元々はカナイセイジ作品の「ライバルズ」というゲームが元ネタで、そのアレンジという話しですがいやはやかなりクオリティが高いです。少ないカードでの激しい読み合い。これはかなり面白いですね。モチーフとの合致も流石ですし、かなり上手くゲームとして落とし込んでいると思います。

将棋やオセロなどと要った面と向かい合って沢山の選択肢の中を思考していくような窮屈さはなく、だんだん答えが絞られていきながらも予測、推理するジリジリとした楽しさがなんともたまりません。

今後拡張的に未収録キャラクターをどんどん追加してくれると大変楽しくなるタイトルになるのかなと思ったりします。

格闘ゲームをちょっとでも触れたことがある人、二人対戦ゲームが好き、サクサク回せるゲームを探している、読み合いの楽しさを味わいたいといった方にはオススメです。面白いですよ。