移動力管理と他人の後ろにつくのが肝心の自転車レースボードゲーム「ブレーキングアウェイ」レビューと感想
2016/01/21
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名前 | ブレーキングアウェイ (Breaking Away) |
デザイナー | ジョン・ハリントン |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60~90分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~9人 |
「ブレーキングアウェイ」ってどういうゲーム?
「ブレーキングアウェイ」の紹介
ボードゲーム「ブレーキングアウェイ」は、自転車競技レースを題材にして「他人の後ろにつく」「一位に飛び出る」事による駆け引きと戦略が熱いゲームになっています。
最近重版されて新版になった本作を旧版でプレイ
といっても特にルール的に変わりは無く自転車駒もそんなに変わらないみたい。わらわらと集団になる自転車の群衆がなんともリアル。小さい駒だけれど、なんか迫力がありますよね。なぜこういうことになるのか、それは本作の特徴である「ブレーキングアウェイ」というルールが影響しています。
ゲームでプレイヤーは自分のシートに担当する自転車駒の移動力をそれぞれ割り振っていきます。それをゲーム中に消費していくわけですね。なんとも面白いルールをしています。ゼッケン1の自転車はエースなので総移動力が30あり、それを1~15で4枠に割り振ります。例えば15,5,5,5って感じにしたら、実際に動くときはそのどれかを消費して0にします。その後5マス移動、15,0,5,5って感じですね。
そうやって全ての自転車駒が移動したら、移動力の回復フェイズでこの0の部分に新しい移動力が追加されます。コレを繰り返して移動力をマネジメントしてゲームを進めていく分けです。
で、この回復力の数値が3が最低値なのですが、だれかの後ろにピッタリつくとこれが1増えます。そのさらに後ろにつくと2増え、3増え、という感じでどんどん回復力がブーストしていきます。このルールがあるので、エースは飛び抜け、後ろは足を温め、という自転車レースそのままの駆け引きが生まれるわけです。うーん面白い。
で、一位に飛び抜けた自転車だけがちょっと特殊な回復の仕方をします。それが「ブレーキングアウェイ」ルール。一位に飛び出した自転車は、回復が基本3ではなく、「2位とのマス数」差となります。つまり10マス離れてれば10回復、という具合。これがあるので、誰かが飛び出すと、それを抑えるために他の誰かが飛び出す。というデットヒートが繰り広げられます。これまた熱い!!
運の要素なし、ガッチガチのアブストラクトゲームながら、どこか爽快感のある。そんなゲームです。新版ではプレイ人数3~5人に抑えられているようですね。追加駒セットを買うと8人まで遊べるようになるようです。とはいえ、8人ともなると流石にわちゃわちゃしすぎると思いますので5人くらいが丁度良いかもしれませんね。
互いにマスを進めながらつかず離れず、マネジメントと絡みの妙でレースは白熱します。
一人当たり四駒動かすので、ゲーム自体はちょっと時間がかかりますが、持久走のように長いスパンでの数字の管理が楽しく、静かな盛り上がりを感じさせるゲームです。パーティーゲームのようにワー!となる感じはありませんが、シンプルで簡単なルールですし、興味があれば食いつく人は多いかなと思います。
欠点をあげるとすれば、駒の見分けがつきにくいということでしょうか。数字が1から4まであるのですが、駒が重なったりするとその見分けがつきにくいです。また、コースのマス目も駒とちょっと合わずミスが多発しそうという所でしょうか。こういうちょっとしたプレイアビリティが良ければなあと思わずにはいられません。
とはいえ、アブストラクト好きは勿論、スポーツ系のゲームが好きな方にもオススメな作品だと思いますよ!! 最近だとアニメ「弱虫ペダル」が人気でしたし、ホットな題材だと感じますね。楽しいゲームでした。
名前 | ブレーキングアウェイ (Breaking Away) |
デザイナー | ジョン・ハリントン |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
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