鉄道ゲームと見せかけたガッツリとした重量のある経済ボードゲーム「蒸気の時代」レビューと感想
2016/01/21
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名前 | 蒸気の時代 (Age of Steam) |
デザイナー | マーティン・ウォレス |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★★★☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 120分 | 年齢 | 13歳~ |
プレイ人数 | 1~6人 | BGGスコア | 7.72/10 (6203票) |
「蒸気の時代」ってどういうゲーム?
「蒸気の時代」の紹介
ボードゲーム「蒸気の時代」は、貨物を運搬する鉄道会社を運営しながら経済を回していくガッツリとした遊び味のあるゲームです。
ゲームは何もないマップから始まり、プレイヤー達はここに鉄道を敷くことから始まります。といっても、元となる金は微々たる物。始めから株を発行して借金をする必要があります。ゲームの序盤はまさに借金合戦。収入と支出のバランスが完全に崩壊しており、ここからどうやって稼いで行くのか。
といったなんとも言えない会社経営の苦しさを味わうことが出来ます。ラウンドのいくつものフェイズに分かれており、株の発行、順番を決める競り、アクション選択、線路整備、貨物運搬などなど、フェイズごとに様々な行動をしていき、それらによって収入の安定化を図っていきます。
ゲームが進むにつれてどんどんお金の回りがよくなり、自由度が上がっていくのはなんともいえない快感があり、活発になていく物資の運搬は見ていて楽しいです。
鉄道をテーマにしていることもあり、その手のゲームが好きな人にはたまらない雰囲気があるかと思います。ゲームが進むにつれてどんどん鉄道網が広がっていき、利益のために多様な路線が展開されていく網の目はなんともいえない美しさがあります。
このゲームの面白い所は、他人の鉄道を使ってもOKということで、利益の一部を分配するという共存関係にあるというところですね。そうやってひたすらに利益を追い求める。うーん楽しい。
私は鉄道というテーマよりも、この経済の側面が非常に楽しく思えました。借金から始まる苦しさ、それがどんどん逆転してお金が入ってくる楽しさ。たまらないですよ。
ラウンド毎の手番順番も可変し、それを競りにて行うというのも相手の足下を見る楽しさがありますし、様々なアクションによってゲームを有利にしていくのも良いです。ゲーム全体としてガッツリと重ためなゲーム時間ではありますが、一つ一つの要素はそこまで難しくはありません。わりと直感的に遊べるのかなと思います。
列車の駒もリアルで雰囲気抜群。線路も綺麗に繋がっていくので箱庭感もステキです。
ただし、一点だけ煩雑なのは線路の敷設ルールです。どこにどう敷設するといくらなのか、町に乗り継ぐ場合は? 張り替える場合は? 乗り入れは? などなど、様々な条件が絡まるような状況でどういう風な計算で合計金額はいくらなのか。例外処理が多すぎてゲームを通して理解しづらいです。ここの部分がネック。
正直、鉄道というテーマには重要な要素ではありますが、経済ゲームという面からみるとこの線路敷設はここまで複雑である必要はあるのか? と首を捻るばかり。ほとんどの人が間違ったまま遊んでいそうな雰囲気すらあります。それ以外の部分はわりとシンプルなのにどうしてここだけ・・・。
とはいえゲーム自体は非常に楽しく、腰をすえて遊べる歯ごたえのあるものになっています。
鉄道、経済ゲーム好きは勿論、当時のゲーマーズゲームを味わって見たい人にもオススメ。拡張も大量に出た人気タイトル、今なお色あせない楽しさは流石といったところです。
名前 | 蒸気の時代 (Age of Steam) |
デザイナー | マーティン・ウォレス |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★★★☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 120分 | 年齢 | 13歳~ |
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