ゾンビから逃げる為には知恵と勇気と・・・・投票だ! 交渉と投票がコアのゾンビボードゲーム「モール・オブ・ホラー」レビュー
2016/01/21
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名前 | モール・オブ・ホラー (Mall of Horror) |
デザイナー | ニコラス・ノーマンドン |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 14歳~ |
プレイ人数 | 3~6人 |
「モール・オブ・ホラー」ってどういうゲーム?
「モール・オブ・ホラー」の紹介
ボードゲーム「モール・オブ・ホラー」は、ゾンビのあふれかえったションピングセンターで生き残るために動き回る人々を描いた交渉・投票ゲームです。
プレイヤーはプレイヤーカラーに応じた人に見立てたディスクコマを持ちます。コマにはそれぞれ数字が書かれていて、ゲーム終了時に生き残った人の数字がそのまま点数になります。死にやすいキャラは点数が高くて、生き残りやすいのは点数が低いのはお決まり。カラーに応じてスポーツ選手や低所得者、黒服なんて微妙に設定が「ゾンビ映画あるある」なあたりアメリカゲーだなあという感じですね。
ゲームが進んでいくにつれてどんどんゾンビが増えていきます。ゾンビから逃げる為に建物内の色々な部屋に逃げるわけですが、これが手元のボードを操作してほぼ同時開示するわけです。
部屋には入れる人数が決まっていて、開示に失敗して行き先が被っちゃったりするとバッティングして入れなくなったりします。
運良く入れたとしても、今度は攻めてくるゾンビが多すぎてバリケードをやぶられちゃうとバリバリーとやられるので、「さて誰と喰わせようか」と投票が始まるわけです。
うーん、本当に「交渉」という要素を色濃く抜き出したようなゲームです。
投票も最初は部屋内だけでやっているのに、決着がつかないと他のプレイヤーも交えて全員でやったりと中々にいやらしいです。かなり政治的なゲームというか、立ち回りが要求されますね。
駐車上はバリケードを作れないけれどアイテムが貰える可能性があるとか、監視室は次ゾンビが増える場所を見れるとか。部屋によって色々な特典があり、読み合いを加速させます。
ゾンビが沢山押し寄せた部屋は、もう奪還不可能という事で閉鎖されたりしてどんどん逃げ場が無くなって阿鼻叫喚になるあたりはもう本当にゾンビ映画さながら。ゾンビ物特有の責任の押し付け合い、逃げ惑う様が上手く表現されていて良いゲームになっているかと思います。プレイヤー人数も比較的多いのが良いですね。
コマ達にも色々な奴がいて、金髪ネーチャンは部屋にゾンビが来ると塞いでいても喚き回ってゾンビを一体増やしたりします(笑)ここらへんは定番ながら腹立たしいったらない。「うわー!! ねえちゃんくんなよー」「でへへ、守ってね☆」なんてやりとりが発生したりして中々に盛り上がります。
交渉ゲームの常で、中々にダウンタイムが長めになり、公称時間が60分とありますが二倍近くかかる可能性がありますので留意して遊びましょう。
また、ルール自体は割とシンプルなのですが、アイテムカードの処理などで若干枝葉が多い印象です。アメリカゲームの特徴ですかね、ここらへんは。コミニケーション、やりとりが重要になってくるゲームですので、こういうゲームが好きな人は好きでしょう、という感じ。
ゾンビゲーが好きな人は是非是非。
名前 | モール・オブ・ホラー (Mall of Horror) |
デザイナー | ニコラス・ノーマンドン |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
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