歯ごたえ抜群の高難易度ファンタジーRPGボードゲーム「ルーンバウンド第3版」レビューと感想

ボードゲーム「ルーンバウンド第3版」は骨太なファンタジー世界観と歯ごたえのある難易度が魅力の対戦ゲームとなっています。

ゲーム概要

プレイヤーはそれぞれ担当するキャラクターを選択してマップ上で行動をしていきます。

手番では3アクションポイントを使い移動や訓練や買い物、要所要所にあるイベントをこなしていきます。

移動にはダイスを振り、その地形の場所に動いていけるというもの。このダイスの出目はマップに存在する草原や沼といった様々な地形に対応しており、イベントなどの判定にも使用します。

キャラクターは最初はひ弱で、ゲーム中の様々なイベントをこなしていくことによってどんどん強力になっていき、最終的にシナリオごとに設定された条件をクリアできたプレイヤーが勝者となります。

ゲーム感想

いずれかのプレイヤーが勝利するか、それとも全員敗北するか。中々に骨太でやりごたえのあるファンタジーRPGボードゲームとなっています。

まず選択できるキャラクターたちが中々にバラエティ豊かでいい感じです。それぞれ一長一短ある特性を上手く使いながら冒険を繰り広げていく感じがたまりません。

ルールも全体的に直感的にできており、一度遊びはじめると難しい所はあまりなく、さくさくっと遊べるようになっています。

イベントも多様なものが用意されていて、基本的には運の要素が非常に強いのですが、それもまた装備品である程度対処ができます。全員が競ってクエストのクリアを目指すために駆けずり回るこの感じ。貧弱な装備やスキルがどんどん強化されていくこのワクワク感。いいですねえ。

基本的に難易度は高めで、プレイ時間も二時間以上とかなりのヘビーさを誇りますが、ファンタジーRPG系ゲームとしてルールもそこまで難しくもなく戦闘、物語、強化、クエストなどといった定番要素をくまなく味わえますので満足度は相当に高いです。

一手一手で行われる処理がちょっと長めではありますが、一度ゲームが動き始めるとやることは基本移動の連続ですのでそこまでテンポの悪さは感じられません。

高難易度の元となるのはやはり戦闘。敵がスリだろうが容赦なく高ダメージを叩き出す中をどうにかこうにかくぐり抜けるスリル。そしてまた後半ではそれを容易に打ち砕いた時の快感。

その対比がまた癖になります。逆に言うとそういったキャラクターの成長をきちんとできないとどんどん辛くなるわけですが。それもまた楽しいですね。

ゲームのテイストとして、だれがクエストを達成するのかというと競争になっていますのでどこか協力ゲーム的でもあり、おしゃべりしながら盛り上がれるゲームとなっています。こういうゲームもあると楽しいですね。

王道ファンタジー系ゲーム好きはもちろんの事、ゲーム中にキャラクターが成長する楽しさを味わいたい方、イベント・物語を楽しみたい方におすすめです。ルール自体はそこまで難しくありませんので難易度が許容できるならゲーム初心者でも楽しめると思います。面白いですよ！！