お手軽なタイル配置で自分だけの王国を！　ボードゲーム「キングドミノ」レビューと感想

ボードゲーム「キングドミノ」はシンプルながらもどのタイルを選ぶかで次ラウンドの手番順が決まってしまうジレンマが楽しいタイル配置デームです。

ルール概要

プレイヤーはそれぞれタイルを配置していって5*5マスの王国を作り最も点数を獲得することを目的とします。

中央の場にはプレイヤー人数分のタイルが置いてあり、その上にそれぞれのプレイヤーのコマが配置されています。その隣にも同じようにタイルが置かれています。

手番になったら自分のコマの下のタイルをまず王国に配置。その後、中央のタイル列のまだ誰のコマも置かれていないものに自身のコマを配置します。これにより次ラウンドの手番が決まります。

タイルは価値の高い順番に並んでいて、基本的に奥のほうのタイルを取れば有利になるけれど、手番が後になる、というような仕組みとなっています。

王国へ配置するタイルは元々あるお城タイルには何をくっつけてもいいですが、他の既存タイルと隣接する場合はいずれか一辺の土地が合致する必要があります。

また、マスには王冠が描かれている物があり、この王冠☓続いている同じ土地のマス数によって点数が決まります。

最終的に点数の最高プレイヤーの勝利となります。

ゲーム感想

シンプルながらなかなかにジレンマを感じるゲームだと思います。今はこれがほしいんだけれど、次ラウンド手番が後になっちゃうどうしよう、という悩ましさがピリッと効いてますね。

組み上がっていく王国はかわいらしくコンポーネントもなかなかしっかりしています。それぞれのプレイヤーがで組み上がっていく王国を見るのもなかなか楽しいです。

ルールは本当にシンプルですので、パズル感覚で楽しめつつ、次は何が出てくるんだろう、というワクワク感が最後まで続きます。ファミリーゲームとしてなかなか手堅い作品なのではないでしょうか。

一方でゲーマーには少し物足りないかな、と感じるところもあります。

次タイルの選択肢で手番が変わるのは良いのですが、それぞれのプレイヤーで伸ばしている土地種類が偏りが出てると競りになりづらいです。

それぞれのタイル内約はあるものの、手番が後ろになることによるデメリットと獲得できるタイルの価値が合致していないことも多く、次に出てくるタイルの予想も難しいため手なり感を感じるかもしれません。

短い時間のゲームですので、わいわいとおしゃべりしながら、ちょっとしたスキマ時間に遊べるゲームという感じでプレイしてみると程よいゲームなのかな、と思います。なかなかおもしろいですよ！