人気ソーシャルゲームのデッキ構築ゲーム「パズドラ デッキ構築型ゲーム 攻略!メタドラダンジョン!」レビューと感想

カードゲーム「パズドラ デッキ構築型ゲーム 攻略!メタドラダンジョン!」は、人気ソーシャルゲーム「パズル＆ドラゴンズ」を元にしたドミニオンでお馴染みのデッキ構築ゲームです。

お金の変わりに魔法石を使い、魔法石の数で魔法石自体やモンスターを揃えて行き、ダンジョンに住まうメタルドラゴンを討伐、勝利点を稼いでいくというのが大まかな流れです。

ドミニオンを遊んだ事があるならもうその説明だけでピンと来るかと思います。ドミニオンとの違いはそこまで多くありません。アクションカードの変わりにモンスターカードに入れ替わっているくらいでしょうか。

モンスターにはお金や効果の他に攻撃力などのパラメータが設定されています。

効果もリーダーにした場合とサブにした場合で効果が違ったりとパズドラっぽい仕様がそこここに見えます。それではゲーム自体の面白さはどうかというと、デッキ構築ゲームなだけに基本的なプレイ感は悪くありません。

ただ、点数となるメタルドラゴンをゲットするにはお金変わりの魔法石ではなく、モンスターの攻撃力総数が必要という所です。ここが結構辛くて、大きく分けてゲームが二つのフェイズに分かれている感じなんですよね。

まずは魔法石でモンスターを買う。

次にモンスターでメタルドラゴンを倒す。

この二つのフェイズ。さらにメタルドラゴンはドミニオンのように自由に購入ではなくって、メタルドラゴンの山札から四枚程度場に出されるので、強い高得点メタドラが最初に出てくると中々回転しないし、弱い点数メタドラが出るとそれを倒さないと高得点は出ません。

ゲームが中盤になると魔法石でこれ以上モンスターを買う必要もとくに無いため邪魔なだけになり、デッキを圧迫していきます。変に中だるみしてしまうという感じでしょうか。

また、モンスターによっては特定のタイプのカードの攻撃力をアップするといった効果もあったりしますがタイプが多すぎて機能不全を起こしています。デッキ構築ゲームで予めコンボ先を指定するというのはかなり辛い効果だと思いますがこのゲームではそういった効果が多め。

また、モンスターによって神だろうが悪魔だろうが背景色が一緒というのもプレイアビリティとしてどうなんでしょうか。原作ゲームのレアリティによって色が変わるのかな？　そこらへん良く分かりません。また、一部カードやメタルドラゴンにどうしようもないほど強力な効果がついていたりするそうです。

総じてファンアイテムの域を出ないという感じでしょうか。プレイ自体はデッキ構築の基本から出てはいないため楽しめますが、じゃあドミニオンではなくてこれを選ぶ理由は？　というと無いかなという感じです。ゲームのプレイ自体が終了に向かうまでに周り道をしているようなルール整備が目につきます。

ここらへん、安易にデッキ構築ゲームに飛びついてオリジナル要素を付け加えて面白さを削るより、ドミニオンライセンス受け取って完全にファンアイテム化した方がよかったのではないかなと思ったりしますね。