ジレンマまみれの苦しさがクセになるカードゲーム「二枚目が好き」レビューと感想
2016/06/17
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名前 | 2枚目が好き (3 sind eine zu viel!) |
デザイナー | クリストフ・ベーレ
ラインハルト・シュタウペ |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 25分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 | BGGスコア | 6.8/10 (98票) |
BGG重量 | 1.6/5 |
「2枚目が好き」ってどういうゲーム?
「2枚目が好き」の紹介
カードゲーム「2枚目が好き」はカードを一枚出して行くだけのシンプルなルールに、驚くほどのジレンマが楽しめるゲームになっています。
ルール概要
プレイヤーは自分の手番でカードを一枚プレイします。
場札は三列で構成され、それぞれ「0~29」「30~59」「60~89」の数字が並べられるための列となっています。出されたカードはその数字に合わせて列に配置されます。カードはその順番に並べられ、出されたカードは間に入ったり最後尾に入ったり、その数字に合わせた場所に配置されます。
いずれかの列で五枚目のカードが配置された時、カードが入る場所に合わせてプレイヤーは場札を自分のものとして獲得します。最後尾だった場合は列の最初の一枚を、それ以外の場合は出したカード以降のカードを獲得します。
カードには7色のスートに分かれており、色毎に分けて獲得します。獲得したカードはその色一枚目なら一点、二枚目なら5点の勝利点を発生させます。しかし、三枚目のその色を獲得したら、三枚を裏返して一枚当たり-1点、つまり-3点になってしまいます。
最終的に勝利点の多いプレイヤーが勝利となります。
感想
非常に悩ましいゲームです。ビッティングに近い事をするわけですが、獲得カードの条件がなんとも悩ましいわけですよ。獲得したカードは勝利点を生み出し、7色全て揃えるとボーナスでさらに勝利点を生み出すカードがゲットできたりしますので、どのタイミングでカードを取るのか、というのが非常に考えさせられます。
ゲーム後半になると、どの色も二枚とっている状況になっていて、どの色を獲得してもドボン、なんてこともままあります。
遊んでいて私はなんとも戦略的なニムトだな、と感じたりしました。カードを並べていくこの感じ、どこにどれを出せば良いのかという思考がニムトに近いです。
場札くらいしか読む部分が無く、相手の札を読むためにカウンティングするには少し情報が少なすぎたりして、運の要素がちょっと大きいのでゲーマーズゲームというほど戦略要素が高いわけでもありませんのでカジュアルに楽しめるゲームになっているのかなと感じます。
あくまで自分の手札と相談しながら、リスク計算をしつつ自分に有利なゲーム展開に持っていく、そういうタイプのゲームです。
簡単なルールながら、実際にあそんで見ないとどういう風に立ち回れば良いのか分からないタイプのゲームですね。カードゲームでここまでジレンマが味わえるゲームも中々ありませんのでこの苦しさがクセになるという方も多いのではないでしょうか。
プレイアビリティ面でいえば、カードの色の違いがわかりづらいという点があります。ちょっとした顔の違いで判断しなければいけないのが辛い所。ここらへんはゲームデザインの時点で数字の下に記号を設けるなどの配慮をしてもらいたいなあと感じます。特に本作ではスートが非常に重要な要素となっていますので、これが無いというのは少し信じられないレベルです。
悩ましく考えがちなゲームですので、ダウンタイムは少し長めに感じる方もいるかと感じます。そういった方には合わないゲームかもしれません。
とはいえ、シンプルなルールでゲーム初心者にも楽しんで貰えるゲームになっているかなと思います。
悩ましくほどよい戦略性、お手軽なカードゲームを探している方にはオススメなゲームです。ついつい何度もリプレイして楽しめちゃう面白いゲームでした。
名前 | 2枚目が好き (3 sind eine zu viel!) |
デザイナー | クリストフ・ベーレ
ラインハルト・シュタウペ |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
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