そこに石を置くのは私だ! シンプルなルールにしびれるジレンマのボードゲーム「ワールドモニュメンツ」レビューと感想
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名前 | ワールドモニュメンツ (World Monuments) |
デザイナー | ピエロ・シオニー |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 45分 | 年齢 | 8歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 | BGGスコア | 7.1/10 (15票) |
BGG重量 | 1.3/5 |
「ワールドモニュメンツ」ってどういうゲーム?
「ワールドモニュメンツ」の紹介
ボードゲーム「ワールドモニュメンツ」は世界でも有名な建物の建築がテーマとなっていて、それぞれのプレイヤーが取った石を設計図どおりに配置しながら点数を獲得していくというお手軽ながら強烈なジレンマを味わえるゲームとなっています。
ルール概要
本作は石切り場フェイズと建築フェイズの2つに分かれています。
石切り場フェイズ
石切り場フェイズでは、石切り場ボードに配置されたブロックを獲得していきます。後の建築フェイズではこれを使って点数を獲得していきます。
石切り場はマス目で分かれており、手番では自分を表したコマを四歩進めます。進む毎にブロックを1つずつ獲得していきます。最後に停止する位置は外周マスでなければなりません。これを繰り返し、全てのブロックが獲得されたらこのフェイズは終了します。
建築フェイズ
建築フェイズでは、先ほど獲得したブロックを建築ボードに配置していきます。
配置するブロックの色は場所ごとに指定されており、配置する段によって下から1、3、5、7、9点と上に重ねるほど獲得できる点数が多くなっていきます。
手番ではブロックを一個ずつ置いていきます。置けなくなったらこのラウンドではもう配置することはできなくなります。
ブロックは垂直に重ねたり、レンガ状に組み合っていたりして、手番や他の人の考え、それぞれの持つブロックを予測しつつ計画的に手番行動をしていく必要があります。
この石切り場、建築フェイズを三ラウンド繰り返すと建築物が完全に完成し、最終的に点数が一番高くなったプレイヤーが勝利となります。
ゲーム感想
ザ・ドイツゲームといった感じです。石切り場から様々な色のブロックを獲得し、それを配置していく。それだけ。それだけなのにむちゃくちゃジレンマを感じるんですね。
他のゲームを挙げるのはあまりよろしくないとも思うのですが、ペンギンパーティーの手札を自分で獲得してやるゲームというとピンと来る方はいるのかなと思います。
上のほうのブロックを置けば点数が高い。けれども下段がないと置けない。色も指定されているのでさてはてどうしようか。今ここに置くと上に置かれてしまう、けれども他のとこにも置きたくない、どのデメリットを受け取るのか。ウギギ。といういやらしいジレンマの連続。これがもうたまらんわけですよ。
わかってくると、戦略は石切り場フェイズから始まっていて、各自が獲得していくブロックからどういう戦略をしていくのかを読むのもまた楽しいです。ゲーム全体はサクサクっとしてテンポ良くゲームは進みながらも一手一手に感じる強烈なジレンマと読み合い。いいですね。まさに王道ドイツゲームですよ。
こういった作品が2016年の今に出てきたかという驚き。シンプルなルールでわかりやすく、組み上がっていく積み木感もありつつ抜群の戦略性。
特殊効果、例外処理もなく本当にシンプルです。
建築できる建造物としても4つ用意されており、今度はこれをやってみよう、今度はこれ、といった感じでリプレイ性も抜群です。
ドイツゲーム好き、組み上がっていくブロック感にピンときたら間違いなくおすすめです。ルールも簡単で短い時間で遊べちゃうので定番さくっとゲームの一つとしてもいい感じです。
いや、これは面白いです。ボードゲーム初めての人相手にとりあえず出してみるゲームの一つとして簡単さ、戦略性、時間の短さ、ボードゲームしてる感とまんべんなく要素を備えていると思います。
拡張出てほしいなあ。
名前 | ワールドモニュメンツ (World Monuments) |
デザイナー | ピエロ・シオニー |
---|---|---|---|
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運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
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