リソース構築型のアクション性が光る独特の遊び味が楽しい「オルレアン」レビュー

プレイヤーはそれぞれオルレアンの街を発展させるために商人となり覇権を競う、という感じのゲーム。このゲームが面白いところは、アクションを行うのにリソースが必要だというところでしょう。リソースには農夫や兵士、商人など様々な市民チップを使います。アクション自体に農夫や兵士等のチップを追加獲得する物があったり、マップを移動する物があったりとゲームがどんどん加速していきます。

リソースは袋に入っていて、それをランダムに引き抜く。ここがもう楽しくて、説明の段階でドミニオンっぽいゲームと説明されたのも納得。自分でやりたい系統のリソースを確保していき、それによりアクションをどんどん効率よく回していく所は確かにドミニオン的。デッキ構築というよりもリソース構築という感じでしょうか。そして、さらなる加速のために建物を建てたりアクションを組み合わせていくところは拡大再生産。

慈善事業へと人を送りリソースをコントロールしたり、マップを移動するためにリソースの系統を偏らせてみたり、様々な戦略が試せるところはワーカープレイスメントのような遊び味もあります。リソースを引き、どう配置するのかは同時に行い、解決順番は順序良くやっていきます。アクションは全員きちんとできるあたり、どこかソロゲー感があってほのぼの遊べます。

チップが小さく、袋の中で引っかかっていつまでも出てこない奴があったりしてちょっと偏りが出来やすいかなとは思いつつ、リソースをどうコントロールしていきつつも思いもしないものが来て手順がくるったりする驚きもまた楽しいですね。建物を建ててどんどん自分の動きを良くしていくというのはいいのですが、一部ちょっとバランスがおかしいのではと思うものもありつつ、楽しいゲームです。

18ラウンドあり、ちょっと時間はかかりますが遊んでいてそこまで疲れないのは、リソースが毎回ランダムに引かれるので手なりで結構遊べちゃうという所があるからだと思います。アクションは基本的にアイコンになっていて最初で覚えれば引っかかる所も無し。

建物が若干数あるので、サマリーが必要な所ですが、基本的には引っかかる所も無くすぐにサクサク遊べるテンポの良いゲームだと思います。

どこか放牧的で独特な遊び味がある素敵なゲーム、ぜひ一度体験してみてください！