砂漠を皆でえっちらおっちら！　進んで戻っての大移動！　カードを使ったすごろくゲーム「キャラバン」レビュー

ボードゲーム「キャラバン」は、カードを使ってさばくに見立てたボード上をすぐろくのように進んでいくお手軽な子供から大人まで楽しめるファミリーゲームです。

プレイヤーはそれぞれ自分の色のラクダコマを所持し、その色に対応したカードデッキを受け取ります。それを山札としておいて、手札を補充。カードをプレイしていってラクダを進めていきます。面白いのが、「ラクダは既に占領されているマスは飛ばして移動する」というルールです。これによりコマは驚くような移動の仕方をし、順位がぐるんぐるんと入れ替わっていきます。

相手を戻す蜃気楼カードや、問答無用にラクダが先頭に行く隊長カードなどなど。中々に戦略性もありつつ、自分のデッキを見つつ手札を操作するハンドマネジメントが物を言います。

シンプルなルールだからこそ読み合いが加速しますね。面白いゲームです。

また、先述したようにラクダのいるマスは飛ばして考えるので上の画像のように数珠繋がりでラクダが繋がるようになっていってまさにキャラバン。

ゴール部分にある数字が勝利点で、そこまで到達できたラクダの点数を計算して多い人が勝利なのですが、ここでもどこまで点が伸ばせるのか。読み合いが生まれて熱いです。

子供も含めて遊んで手なりだと確かに10分のゲームですが、大人同士でやると戦略性がとたんに出てきて中々に思考要素が大きくなります。ただ、どんなに戦略をめぐらしても、ゲームは確実に収束に向かうため40分以上にはならないかんじで、本当にさくっと遊べるゲームに仕上がっています。ここらへんは流石HABAという所。

子供から大人まで楽しく遊べて、砂漠を旅している気分になれる良いゲームだと思います。

何よりラクダのコマが抜群に可愛く、遊ぶ前からワクワク感が味わえるのが最高ですよね。

砂嵐カードで全員の山札がシャッフルされたりとパーティーゲームライクな盛り上がる要素もありつつ、相手の足を引っぱってもすぐにリカバリーできるので本当に楽しく遊べると思います。

価格もお手頃、コンポーネントもしっかりと頑丈。おすすめです。