物語が紡がれるファンタジーなボードゲーム「フェアリータイル」レビューと感想
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名前 | フェアリータイル (Fairy Tile) |
デザイナー | マシュー・ダンスタン
ブレット・J・ギルバート |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 30~0分 | 年齢 | 8歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 | BGGスコア | 6.7/10 (62票) |
BGG重量 | 2/5 |
「フェアリータイル」ってどういうゲーム?
「フェアリータイル」の紹介
ボードゲーム「フェアリータイル」はファンタジー物語の登場人物を動かしながら、それぞれの物語を完結させるために行動するゲームです。
ルール概要
本作ではプレイヤーとフィギュアは関係ありません。どのプレイヤーも、好きなフィギュアを動かすことができます。
手番では、マップにタイルを配置するか、フィギュアを動かすかを行っていきます。フィギュアはそれぞれ移動に特徴があり、ドラゴンはまっすぐ直進し、姫はお城同士で移動でき、騎士は2マスずつ動く、という感じです。
そういう感じで動かしながら、プレイヤーたちは、自身が持っている条件に合致するよう、場をコントロールしていきます。
森で姫と騎士が出会う、ドラゴンが大きな川を見る、という感じです。
それが達成できたら、カードを公開し、その内容を読み上げます。
これによって物語が紡がれ、それぞれのプレイヤー、それぞれのゲームで違ったお話が生まれます。最終的に、全てのカードを公開できたプレイヤーが、物語を完結させ、ゲームに勝利します。
ゲーム感想
非常に絵本的というか、童話的な世界観が特徴なゲームになっています。1つ1つの行動がページを捲るとか、物語を紡ぐとか、そういう表現に非常に拘って作られているのがわかります。
ゲーム本体は非常にシンプルであり、そこまで読みあいという要素はありませんが、子供向けとすればこれくらいで十分かな、と思います。
ゲーム展開によって物語が紡がれていく、というアプローチは非常に面白くて、個人的には大好きです。が、大人が満足できるか、というとそうでもないかな? という感じ。どうしてもゲーム的に戦略性が薄く、淡々と進む所がありますので、特にゲーマーがゲーム自体の面白さを求めて遊ぶと肩透かしを食らうかなと思います。
ただ、あまりにも「盤面」だけを見ながらガチガチにやりあっていくと、次第に目標達成ができなくなっていき、最後は全員が目標達成ができず、登場人物たち全員が「終わらない物語」に閉じ込められる、というのは非常に皮肉が効いており、素敵だなと感じます。そういうゲームではない、とルールに言われているようです。
1つ1つのコマの動き、そこから紡がれる物語に何かを感じる、感じたいという人に本作はおすすめです。物語組み上げエンジンとして、ポテンシャルを感じます。望めるなら、本作をベースとしたもう少し大人向けの、ゲームシステム的に戦略性があるものか、ワンスアポンアタイムやキャットアンドチョコレートのような物語面への大喜利要素を組み込んだものがあると私は両手を上げて歓迎するのですが。
とはいえ、遊びながら「私のお姫様ずっとドラゴンにストーカーされてんだけど!?」とか「俺の騎士森から出られへん・・・」なんて言い合いながら、それぞれの物語について言い合うのは面白いです。
ゲームの体裁はありますが、アンゲーム的な楽しさ、子供がすぐに遊べるシンプルさ、可愛らしさを持っていると思います。始めてボードゲームを遊ぶ人にもオススメなのではないでしょうか。私は好きですよ。
あ、ちなみにフィギュアは最初から彩色されています。こういうちょっとした所も嬉しいですね。
名前 | フェアリータイル (Fairy Tile) |
デザイナー | マシュー・ダンスタン
ブレット・J・ギルバート |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
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