直接攻撃の応酬につぐ応酬のデッキ構築カードゲーム「クトゥルフ・レルムズ」レビューと感想

カードゲーム「クトゥルフ・レルムズ」は、ボードゲームの革命児「ドミニオン」でおなじみのデッキ構築の要素を取り入れたプレイヤー間で直接攻撃の応酬を行うなんとも冒涜的なゲームとなっております。

プレイヤーはそれぞれ特定の10枚のカード構成のデッキを受け取ります。全員内容は同じ。そこから五枚手札にして自分のターンを行います。基本的には全てのカードをプレイしていきます。カードの左側にはアイコンがあり、様々特殊な効果があります。呪文ポイント（お金的な意味合い）、ダメージ、山札ドロー、カード破棄などなど。それらを組み合わせてゲームを有利に進めていきます。

さて、プレイヤーそれぞれの間には、山札から公開されたカードが出されており、呪文ポイントをプレイしたカードによって貯める事でそれを召喚（購入）する事が出来ます。召喚したカードは一旦捨て札へ。今ある山札が切れたらシャッフルして手元にくるようになっています。

こうやってカードを巡らせながら、どんどん自分のデッキを強くし他のプレイヤーを倒すか、山札が切れたときに一番正気(HPが多い)なプレイヤーが勝ちとなります。

と、説明しててもなんともクトゥルフ。カードのイラストも独特だし中々に雰囲気があって良い感じですね。

カード効果には条件がついているものがあります、紫色のカードをプレイしていると発動する、何らかのカードを除去したら効果発動などいった物でコンボをして非常に強力な出力をたたき出したりできます。さらに特徴的なのが「建物」カードです。これは基本的には効果が薄いですが、常に場札としてプレイヤーに常駐し、しかもプレイヤーを守る効果があったりします。

これらにより武装し他のプレイヤーを攻撃。ゲームを有利に進めていく必要があります。

というわけで、ドミニオンをプレイしたことあるユーザーならわりとすぐにプレイする事が出来ます。様々なカードをプレイすることによりカードのコンボが発生し、どんどんゲームが加速していくのはドミニオンと一緒。初見でもアイコンの種類は特に多くありませんので数回プレイすればすぐになれる事が出来るでしょう。

ゲームとして、運の要素が強く、アイコンの組み合わせのコンボがちょっと難しくなりがちと言う点と、直接攻撃という要素が非常に強いため拒否反応を示す人がいるかもしれません。

その点も含めてお互いに殴り合いながら笑えるようなゲームが遊びたいというのならば中々に良いゲームなのではないかと思います。

万人向けではありませんし、中々にピーキーなバランスをしておりますが、私は好きです。面白いと感じました。

粗はありますが経験値をもっと貯めたいなあと思いました。うん。

クトゥルフ好き、デッキ構築ゲームフリーク、TCGみたいなカードゲームが遊びたい、直接攻撃系でも大丈夫といった方にはオススメなのではないでしょうか。

15/12/8追記

★３から★４へ修正。

ルール運用が間違えていたので再度プレイしてみると、中々にスピード感にある殴り合いゲームであると判明。大盛り上がりで楽しめました。建物により防御を固めながら、効率良く相手を攻撃していく。その攻防がデッキ構築ゲーム特有のハイテンポさで進んでいきます。

運の要素は相変わらず強いですが、厳密なゲーマーズゲームではなく手軽に遊べるカジュアルなゲームとしては中々良いのではないかと。

直接攻撃というのもダメージは選択式ではなく両隣に強制攻撃のため、そこまで直接攻撃による嫌悪感はなく殴り合いを楽しめるのかなと思います。

アイコンも慣れればさくさくっと処理出来ますし、ドミニオンとはまた違うデッキ構築ゲームとして良い感じに仕上がっているかなと感じましたよ。しばらくヘビーローテしそうです。