フォースを感じろ！！　速いテンポがくせになるタイル配置ゲーム「カルカソンヌ：スターウォーズ」レビューと感想

タイル配置ゲーム「カルカソンヌ：スターウォーズ」は、定番ボードゲームであるカルカソンヌのバリエーションで、スターウォーズとのコラボ商品です。宇宙が舞台になっていて、出来上がるマップも凄く魅力的なゲームになっています。

スターウォーズという事で、タイルも宇宙が舞台になっています。草原の代わりに宇宙、協会の代わりに惑星、村の代わりに小惑星群となっています。原作カルカソンヌとの違いを説明すると草原に寝かせるルールがなくなり、タイルにはマークがついておりそれを含めた道などが完成するとボーナス点が出るようになっています。

ルールは非常に簡単で、タイルを引いてそれを設置するだけ。道や小惑星群を他のタイルに合うように設置して閉じて完成させる事ができたら勝利点が貰えます。惑星はちょっと特殊で、周りのタイルを全て埋めて完成することが出来たら勝利点が貰える仕組です。

ここまでだと普通のカルカソンヌ。違うのは既に誰かの物になっている領地を奪うことができるようになっていること。例えば未完成の惑星にはまだミープルが乗っており、その周辺にタイルを置く事で惑星に攻め込むことができるようになっているのです！

攻め込む時に使うのはダイス。攻める側と守る側でダイスを振ります。ダイスの数はミープル一つで一個、惑星に記述されているマークとキャラクターのマークが合えばさらに一個、もしデカミープルならさらに一個と最大三個振る事が出来ます。出目の合計ではなく大きい出目のダイスだけを見るので一個のダイスでも割と奪えたりするのが良いですね。

このルールのおかげで通常カルカソンヌでは穴空きになりがちなマップが綺麗に埋まります。ダイスの振り合いも楽しいですし、非常にテンポが早く楽しめます。四人以上のカルカソンヌではこっちの方が楽しいと思えるほどです。ファミリーゲームとしてきちんと完成されていると感じます。

その分戦略要素は大分薄れているのかなとも思いますが、これくらい大雑把に楽しめるのもまた良しなのかなと。

それぞれが担当するキャラクターには所属する陣営があり、チームルールで遊ぶ事もできます。それもまた楽しそうですね。

個人戦をしていると、ダースベイダーとトルーパーが戦ったりしていますが、それはそれでなんとも言えない面白さがあります。ダースベイダーが占領する惑星に攻め込むトルーパー軍というよくわからない展開もまた良し。ダイスの振り合いにも熱が入ります。

スターウォーズ好きは勿論、カルカソンヌ大好きな方にも大満足な内容になっているかと思います。ファミリーゲームとして家族で遊ぶほどよいゲームを探している方にもオススメです。

ゲーマーズゲームとは言えませんが、テンポよくさくさく遊べるゲームですので、広い層で楽しめるゲームだと感じました。楽しかったですよ！