正直に、けど狡猾にやりとりする楽しさ シンプルなジレンマに痺れるカードゲーム「アニマルマインド」レビューと感想
2016/08/30
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| 名前 | アニマルマインド (Animal Mind) |
デザイナー | 樫尾忠英 |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
| プレイ時間 | 30~0分 | 年齢 | 8歳~ |
| プレイ人数 | 2~4人 |
「アニマルマインド」ってどういうゲーム?
「アニマルマインド」の紹介
カードゲーム「アニマルマインド」は取引するカードの種別か数字だけを伝え、それを受け取るか拒否するかだけで進行するシンプルながら強烈なジレンマが癖になるゲームとなっています。

ルール概要
プレイヤーは山札からカードを引きます。このカードを取引するために自分以外の誰かを指定します。
この時「カードの種類」か「数字」だけを宣言して相手に伝えます。
伝えられたプレイヤーはそれに対して受け取るのか拒否するのか。手元の選択カードで意思表示をしなければなりません。意思表示をしたら、それに該当するカードを裏返します。
つまり、カードを受け取るとそのカードは裏返り拒否に。拒否をすると受け取りにカードが変化します。一枚しか受け取りがない状態で受け取っちゃうと、カードが全て拒否となり、次以降は拒否しかできなくなってしまいます。
拒否されると手番プレイヤーが、受け取ったら指定されたプレイヤーがカードを受け取ります。受け取ったカードは種類ごとにまとめ、もらったカードを並び替えず一番上に置きます。
これを繰り返していく中で、決算カードが出たら点数を計算します。計算方法は、自分の持っているそれぞれのカード種類ごとに、「枚数×一番上のカードの数字」となります。例えば卵が3枚あって、一番上が2なら3×2で6となります。
これを繰り返し、ゲーム終了時一番勝利点となるお金を持っていたプレイヤーが勝利となります。
ゲーム感想
非常にシンプルなゲームです。手番プレイヤーは山札から引いたカードを誰かと取引する。取引を持ちかけられた側は受け取るか拒否するかを選択する。
それだけだからこそ生まれるジレンマ、苦しさ。中々に強烈な物があります。
「受取・拒否」は表裏一体となっていますので、まずこれによって選択肢が限られる。そういった状況で相手の言葉をどう取るのか。卵を集めていたとして、「たまご」といわれてそれを受け取るのかどうか。この選択。
相手の懐を読む力、そして選択を迫った時にどう反応するのか。それだけにスポットをあて、ゲームとして組み上げられているからこそのこのジレンマ。たまらないですね。
ドイツゲーム、特にクニツィアゲーに近い醍醐味を味えるゲームだと思います。交渉系、交易系が好きな人にはおすすめの作品なのではないでしょうか。
ただ、ゲームとしてちょっと間延び感があるかな、というのがあります。というのは、毎手番でそのカードをどうするのか、という選択が発生するためどうしてもダウンタイムを感じてしまいます。
それでも非常にお手軽にゲームが進むためしっかりと遊んだ気分を味わえるものとなっていると思います。
シンプルなカードゲームながら交渉の楽しさを味わえる本作、ジレンマと絡みというドイツゲーム特有の楽しさを味わいたい人におすすめです。
| 名前 | アニマルマインド (Animal Mind) |
デザイナー | 樫尾忠英 |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
| プレイ時間 | 30~0分 | 年齢 | 8歳~ |
| プレイ人数 | 2~4人 |
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