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徳を高めて、徳で得て、徳で奪う 理想の枯山水を作る箱庭ゲー「枯山水」レビュー

      2016/01/21

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※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前枯山水
(Stone Garden)
デザイナー山田空太
おすすめ度★★★☆☆ ルール難易度★★☆☆☆
運要素★★☆☆☆ 知略・思考要素★★★☆☆
プレイ時間75分 年齢10歳~
プレイ人数2~4人 BGGスコア6.85/10 (41票)

「枯山水」ってどういうゲーム?

「枯山水」の紹介

枯山水!! 渋いテーマと裏腹に豪華なコンポーネントが光るボードゲームですね。ゲーム会などでも回される事が多くてなんとも楽しげです。基本的なルールはシンプル。枯山水を構築するためのタイルを引き、それをどこかに設置するか保管するか譲渡するか。ここらへんカルカソンヌ的でマップが出来ていく楽しさがある。次に枯山水上の駒を動かしたり徳を高めたり石を取得したり。これを繰り返していき自分の庭を作っていく。

この箱庭感、たまりません!! それに存在感の石! このインパクト! 良いですよね。

ちょっと煩雑

枯山水のタイルは、配置前に徳で奪う事ができたりするわけですが、そもそも枯山水タイル自体を配置・保管・譲渡とできる事が多い上に、そこに他プレイヤーが奪う事ができるんで、それぞれのタイミングでどういう処理になるのか、奪った後でさらに奪うことは出来るのか、など。ルールとして確認することがゲーム自体のシンプルさに対して多い印象です。ココらへんはもう少しスッキリして欲しかったな―って思う所。

パズル的な要素もありつつ、石の配置、枯山水の波が途切れたらマイナス点などなど、ゲームとしてしっかりと相手と競う要素が多数あるため、キャッチーな見た目にほいほいっと席につくとそれらのルールに面食らう事になるでしょう。

また、徳を積み石をゲットする、どうタイルを配置するかなど、かなり先を読みつつ遊ぶことを要求されるため手なりでは辛い所もあります。初心者さんには辛いゲームになりますが、手元のマップだけを見ていればいいというのもありソロゲーム感覚で遊べる要素も多分にあるので楽しく遊べるかと思います。

点が絡む要素が多い

ゲーム最初に、自分が設置するべき石の配置が描かれたカードが貰えます。これを達成すればボーナス点。ココらへんはチケットトゥライド等でおなじみな感じですね。後は石の種類・起き方の組み合わせで色々と細かな点数が付けられています。これが厄介。最初のプレイではまず覚えられません。

手元で表などがあったりするといいなと思いつつ、初めのプレイは結構余裕の無い状態で遊ぶ事になるでしょう。勝利点を稼ぐ要素は多いのはいいのですが、あまり直感的では無いので辛い感じがします。

特殊能力の差が激しい

ゲーム開始時に、もう一枚カードが配られ、一人一人特殊能力があるわけですがこれが結構強さに差があるようです。ちょっと残念ですね。

結局のところ箱庭ゲーム

恐らく沢山ゲームをやってる方は、楽しさ目的でこのゲームをチョイスする事も無いかと思います。ただ、見た目のキャッチーさ、インパクトが強いためカジュアルに遊びたい人には人気でしょう。そもそも自分だけのマップを作り上げる楽しさはアグリコラや街コロに近い楽しさも確かにありますし、存在感のある石はやっぱり良いです。思わず遊んだ後に写真を取ってみたくなりますよね。

また、ゲームの勝利点がどうのよりも、どれだけ綺麗に庭が作れるかに終始するプレイヤーも多いようです。というわけで、遊んでいる人たちを見ているとゲーマーズゲームというよりもわりとカジュアルなゲームとしての需要が高いのかなと思います。ここらへんルールをちょっと調整して、シンプルなオリジナルのものを作ってもいいかもしれませんね。

※:日本語ルールが付属していない場合があります。必ず確認してください。

名前枯山水
(Stone Garden)
デザイナー山田空太
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