拡大生産の楽しさとカツカツな競りが楽しめるボードゲーム「フリート」感想とレビュー
2016/01/21
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名前 | フリート (Fleet) |
デザイナー | ベン・ピンチバック
マット・リダル |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 30~45分 | 年齢 | 10歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 |
「フリート」ってどういうゲーム?
「フリート」の紹介
ボードゲーム「フリート」は、様々な海産物を獲る漁獲船団を運営しながら他のプレイヤーと競う、競りと拡大再生産の要素をギュッと濃縮したような痺れるゲームになっています。
まずは船を出すために漁獲船のライセンスを得なければなりません。勿論他のプレイヤーもライセンスを狙っているので競りで決着をつけます。
で、この競りっていうのが手札によって行うのですが、これが中々にやっかいです。というのも、手札は漁船を出すのにも、船員を宛がうのにも使うのです。カードにはお金の価値なんかも書いてあって、これを競りに出していくんですが、ライセンスによって最低掛け金が記述されています・・・。
きつい懐事情でも、そのライセンスをゲットするにはどうしてもその額は最低出さなければならない・・・。そんな1金の価値が重たい競りゲーになっているんですね。
ライセンスをゲットしたら今度は船を出します。ただし、船にはコストがかかります。どこから払うか? 手札からです!! (正確には手札に記述されている金価値で)
船はそれだけでは動きませんね?船長を乗せなければなりません。やっぱり手札を裏向きにして船に乗っけます。これでようやく船が稼働し始めるわけです。
というわけでひたすら手札を使う感じで始終ひいひい言ってます。漁業を営むのも簡単じゃありませんね。
ただし、ライセンスによっては様々な能力があって、それらを使ってゲームを有利に進める事が出来ます。ドローを沢山出来たり、競りを有利に進めたり。それらをどうやって組み合わせていくのか。どういう方向で戦略を固めていくのかという所もまた楽しいです。
競りのバランスって、プレイヤーに任される分メカニクスとして難しい部類のものだと思うんですけれど、1金の重さを高めて、基準額を決めることによってここらへん上手ーく出来ていると思います。初見でもがっつり旨みを味わう事が出来、かなり濃厚なプレイになります。
拡大再生産によって徐々に派手になっていくゲームプレイ、かつかつなハンドマネジメント、じわじわと這い寄る競り。それらが上手くまとまり、短いプレイ時間でありながら中々に刺激的なゲームに仕上がっています。
ゲームによって山札の内容を変更することが出来、遊ぶ度にまた違った楽しさになるのも良いですね。
ちょっとゲーマーズゲームよりな所がありますが、ちょっと渋めなテーマも相成りピンと来る人にはたまらないゲームになっていると思います。
競り、拡大再生産、漁獲船、カツカツ、運営などの要素が大好物な方にはオススメです。
名前 | フリート (Fleet) |
デザイナー | ベン・ピンチバック
マット・リダル |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
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