全てはルートヴィヒのために!! お城を作るタイル配置ゲーム「ノイシュヴァンシュタイン城」レビューと感想
2016/01/21
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名前 | ノイシュヴァンシュタイン城 (Castles of Mad King Ludwig) |
デザイナー | テッド・アルスパク |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 90分 | 年齢 | 13歳~ |
プレイ人数 | 1~4人 |
「ノイシュヴァンシュタイン城」ってどういうゲーム?
「ノイシュヴァンシュタイン城」の紹介
ボードゲーム「ノイシュヴァインシュタイン城」は、「狂王」とまで言われたバイエルン王「ルートヴィヒ」のためにそれぞれのプレイヤーがお城建築家となり、王を満足させるために城を建築していきながら歓心を集めるゲームです。
ゲームには様々なタイルがあり、それらを配置していく事によってプレイヤーそれぞれ違ったお城が組みあがる建築系タイル配置ゲームが好きな人にはたまらないゲームになっているでしょう。
「シティービルダー」と同じ作者と言うことで、個人的にかなり期待していた作品になります。シティービルダーではラウンドが経過する毎に処理が増えてプレイ時間が長くなっていくという特徴がありましたが、本作ではそれが無く、サクサクっとタイルを配置していきながらお城が大きくなっていくのを眺める事が出来ます。
お城には地上階と地下室があり、どのように城を広げていくのかというのは完全にプレイヤーの考えで好きなようにできるというのが良いですね。一応縛りがありますが、その縛りも「少なくとも出入り口が一つないとだめ」「タイルが重なってはいけない」「城全体を見て出入り口がないとダメ」という常識的な範囲に留まっているので混乱も少ないです。
全体的な処理も重たくなく、部屋と部屋を配置したときにその部屋同士が関係していたらボーナス点が入るという簡単な物です。その関係性もタイル自体にアイコンに記されているので分かりやすいです。
また、部屋が完成(全ての出入り口が他のタイルの出入り口で繋がっている)すると様々な特殊アクションが発生し、それにより廊下が貰えたり追加手番が貰えたりといった事がおきます。これはアイコンしか描かれていないので最初はちょっと迷いますが、手元にきちんとサマリーがありますので迷うこともありません。
どうやってタイルを獲得するのかというと、テーブル中央に最大で7個タイルが並んでおり、それぞれに値段がつけられているのでそれを購入するという形。1000マルク~15000マルクの値段が割り振られており、どのタイルをどういう風に価格設定するのかというのは親プレイヤーが決める。
そして購入するためのお金は銀行ではなく親に支払います。なので皆が欲しそうなタイルはほどほどな値段に設定しておき、皆に買ってもらってお金を増やしていくという絡みもほどほどにあり、タイル配置自体は凄くソロゲー感は強いですが、完全に一人プレイにならない程度にはやりとりはあるかなという所。
最終ボーナスとしてゲーム毎に王の指針として「歓心タイル」というものがあって、それによって城の方向性が皆やんわりと決まって来ます。また、ボーナスカードもあり、自分だけの加点条件を得る方法もあって、様々な思惑が絡む感じは中々好みです。
全体的にそつなくまとまっているゲームだと思います。わかりづらい要素も特になく、ダウンタイムもそこまで気にならないレベルだと思います。どのタイルがどの価格になるのか。どのタイルが今の城に合致するのか。それらを考えながら城を設計していくのはたまりませんね。好きですよ、私このゲーム。
タイルにはそれぞれきちんと名前があり、縫い物部屋やビリアード場など、そういった一つ一つのタイルを眺めつつその繋がりを見て「うーん良い城じゃわい」なんて話し合うのも良いですね。
カジュアルにもゲーマーズゲームにも遊べる作品だと思います。お城を作るのは単純に楽しいですし、作っていくことで達成できる目標や完成ボーナスによるコンボなどなどゲーマー心くすぐる要素も揃ってます。タイルも沢山ありますしね。
建築、箱庭、タイル配置、パズル。それらの要素が好きなら買っても良いのかなと思えるゲームです。90分とちょっと重たいので、繰り返してすぐ何回も!! という感じのゲームでもありませんが、のんびりと楽しめるゲームだと思います。オススメです。
あと、ルール部分に数カ所エラッタが当たっています。特に「親にお金を支払う」という記述が一部抜けているところがあって、読み飛ばすとゲーム自体のプレイ感が根本から変わるものもありますので遊ぶ時は公式サイトのエラッタを確認する事をお勧めします。
名前 | ノイシュヴァンシュタイン城 (Castles of Mad King Ludwig) |
デザイナー | テッド・アルスパク |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
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