俺はお前を狙ってるぜ！！　尻に火がつくパーティーゲーム「キャッシュ&ガンズ」レビューと感想

パーティーゲーム「キャッシュ&ガンズ」は、銃を模したコンポーネントが特徴のブラフと口車と罵りが飛び交うゲームです。

いや、罵る必要はないのですが、その方が盛り上がる事うけあいです。

思わず握ってしまう大きな銃のコンポーネントが魅力。ゲームは凄く単純で、報酬を得るために空砲と発砲入り交じった手札八枚を出しつつ誰かを攻撃していくだけです。

まずは今回のラウンドの報酬が決定。それをメンバー全員で分け合うのですが、まずその前に手札からカードをプレイします。その後一斉に銃をだれかに向けます。その後また一斉に行動するのですが、この時銃を下ろして避けるか、それともそのままかを選択します。そうしたらカードの解決。カードをオープンして空砲ならば何も起きず、銃撃カードだと相手が居れば相手が負傷。

負傷したり、避けたりした人は報酬が貰えず、その場に残った人手報酬は山分け。

ゲーム的に考えると単純に皆が出したカードをカウンティングすればいいじゃん、というだけなのですが、実際に銃を握り、相手に向けるとこれがなんともドキドキするわけですね。負傷しても分け前は貰えないわけですから、だったらしゃがんどこうかな、とか思ってしまうわけです。

パーティーゲームとして中々に突き抜けていると思います。

ルールは本当にこれだけで、拡張ルールを入れるとさらに戦略的になったりしますが、とりあえず遊ぶ分にはこれくらいがほどよいアホさ加減かなと思います。

八人とかでやるともう銃の押し付け合いで大変な事に。ブラフの掛け合いも加速します。

「弾はいってるぞ！！」「おう二人に狙われたらどっちかは弾要りじゃね？」なんて脅しつつ、お互いにドキドキの判断フェイズがやってくるわけで盛りあがるわけです。

また、ちょっとした印象要素も入っていて、やっぱりあんまり目立って周りからヘイトを稼ぐと一方的に狙われちゃったりします。こういうゲーム上の数字を越えた要素で物事が動くところがこういうパーティーゲームの特徴ですよね。

中途脱落ということで、早々いなくなってしまう人も居たりしますが、ゲームは8回カードを出せば終了しますのでそこまで待たされるわけではないです。

テンポもよく、バカみたいに銃を振り回すのが単純に楽しいゲームだと思います。

拡張もいくつか出ており、基本セットに上級者用のスキルルールも入っているので何度も遊べます。

勿論、直接攻撃要素もありますので、どうしてもそういったのは無理という方には合わないでしょう。中途脱落も拒否反応が出るならオススメしません。

パーティーゲーム好きは勿論、コンポーネントやアホゲーに惹かれる方は間違いなく買いだと思います。プレイヤー人数が多いながら短い時間で遊べるのも魅力。楽しいゲームです。お勧めですよ！