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サンクトペテルブルク | |
おすすめ度:★★★★☆ | |
ルール難易度:★☆☆☆☆ | |
運要素:★☆☆☆☆ | |
思考要素:★★★☆☆ | |
プレイ時間:45 − 60 | |
年齢:10歳~ | |
プレイ人数:2~4人 |
お金をやりくりしてどんどん自分の影響力を強めてこの街一番の長者となる。というのがこのゲームの目的。職人でお金を稼ぎ、建物で影響力を高めて貴族達を仲間に入れてさらなる成長を目指します。
カードのイラストにおっさんが多いので、なんだかおっさんを集めるのがゲームの目的になっていくような気がしないでもない。
職人フェイズ、建物フェイズ、貴族フェイズ、アップグレードフェイズを皆でやりながらラウンドを回していきます。これがまたなんとも悩ましいです。例えば職人はお金を生み出すカードですが、お金を生み出すのは職人フェイズの最後。ラウンド自体の最後ではなくて、そのカードがリソースを吐き出すのはそのフェイズの最後なんですね。だからどのタイミングでどのカードを買うか、というのは凄く大切な要素になっています。
お金を集めるとどんどんとゲームが加速していくのですが、点数には結びつかないので、どこかのタイミングで建物を買わなくてはなりません。また、建物もまた、毎ラウンドお金と同じように勝利点を生み出していくので早く買った方が良いに違いありません。ここのジレンマが楽しい。貴族は金も勝利点も生み出すのですがコストが高い。また貴族は集めるとこれまたそれだけで勝利点という大切な要素。
最初はお金を稼ぐために沈んで後々の加速を狙うか、最初に建物を買い最終的な勝利へと手をかけるか。そういう戦略が色濃く浮き彫りになって、印象深いゲームになります。
どこで何を買うのか、どこで待機するのか。これがとても悩ましい。お金と勝利点という2つの要素だけに焦点を当てて、どこまでも削ぎ落とされたルールが痺れます。静かに手を伸ばす淡々とした楽しさ。決して盛り上がるわけではないんだけれど、確実に勝利へと近づいている手応えを感じることが出来ます。
短い時間で遊べるのもいいですし、ルールもシンプルながら戦略を巡らせる楽しさが確かにあります。
こういう拡大再生産ゲームでは、スプレンダー等が最近の個人的ヒットでしたが、こちらもまたちょっと違うジレンマを味わえて楽しいですね。文句なく楽しいです。おすすめ。
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