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ウッドランドを我が手に!! 様々な動物たちが覇権を競う非対称ゲーマーズゲームボードゲーム「ルート」レビューと感想

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ルート
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60~90
年齢:10歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「ルート」は、ウッドランドの森の覇権をかけて、様々な種族たちが争う様を描いた、プレイヤーごとにルールが異なる非対称性が新鮮なゲームです。

ルール概要

プレイヤーたちはウッドランドの森を舞台に争う種族達の一派閥となり、紛争に参加することになります。それぞれのプレイヤーでゲームルールが異なり、その立場ももちろん異なります。

マルキス・デ・キャットは既にウッドランドを制圧しており、製材所を増やし、その豊富な木材を利用して軍事国家としての力を高めようとしています。マルキスは大量の戦士と、それを支えるインフラ、領土を維持するマンパワーを持っています。建築物を立てていき、インフラの強度を高め、ウッドランドの支配を確かなものにしていきます。

それを反旗を翻すワシの一族は、小さな領土から始まり奪還戦を始めます。ワシは古いしきたりに縛られていて、毎ターンアクション数が増えていき、それらを全て実行していく必要があります。決まった動きを繰り返しつつ、追加されたアクションをこなし、それが崩壊した時、ワシ派閥は一気に瓦解してその影響力が小さくなってしまいます。

それに待ったをかけるウッドランド連合、彼らは小動物たちの集まりで、権力者達の戦争に振り回される事に嫌気が差したレジスタンスです。レジスタンスは明確な領土を持たない状況から始まり、うまく支援者を募り、賛同区画をマップに増やしていき、敵の喉元に食らいつきます。戦闘で防衛側に回ると有利になる、という特殊能力をうまく利用し、状況を見極め、拠点を構築していきます。

そして、その中で暗躍するたった1人のヴァガボンド、彼はどちらの陣営の明確な味方ではなく、暗躍し、紛争を誘導し、自身の思惑通りに事態を動かそうとします。ヴァガボンドは軍を持たず、大量のアイテムを使い分けてウッドランドを駆け抜けます。他派閥にカードの援助をして友好関係を気づいたり、有利そうな陣営とはあえて敵対して牙を向きます。時には、友軍の戦士たちを勝手に引き連れて戦闘を開始してしまうことも、またあります。状況をかき乱し、自身の有利な戦況を作るために暗躍します。

それぞれが異なるルール、アクションによって行動しながら、30勝利点を獲得したプレイヤーが出たら、そのプレイヤーがゲームに勝利します。

ゲーム感想

各プレイヤーがまったく違ったゲームルールで争う非対称ボードゲーム、それが「ルート」です。

同じメーカーに「ヴァスト」という作品があり、そちらはそれぞれのプレイヤーが違うキャラクターを選択して洞窟の中で生き残るまで戦う、というこれまた違うゲームルール同士で戦うものでした。本作はそこからさらに洗練されていて、戦闘や移動といった基本的なアクションのルールが共通になって、そこへのアクセスの方法が代わりました。

例えば、マルキスは3アクションあってその中で移動や戦闘を選択する。ワシはカードをアクション列に追加していき、その数だけ行う、といった具合です。

手札となるカードも全派閥で共通となり、かなりゲームルール負荷が低くなって遊びやすくなりました。同時に、それぞれ派閥での立ち回りの独特さは健在、遊びやすく、ドラマチックな展開が楽しめるゲームとなっていますよ。

ルール的な疑問点も最初の時点でかなり払拭されていて、数ラウンド経過すればさくさくっと楽しめる感じとなっています。

それぞれの派閥が意外な動きをしてくるので、驚きと戦略性の深さに驚かされます。

ゲーマーズゲーム好きの人は、本作、かなりおすすめと言えますよ!

また、間違いやすいルールやアドバイスについて、記事を別に書きました。

ボードゲーム「ルート」間違いやすいルールやプレイアドバイス – Board game every day

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