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後取りワーカープレイスメントともいえる独特の感覚が楽しい農業ボードゲーム「パーペチュアルライフ」レビューと感想

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パーペチュアルライフ
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60~75
年齢:12歳~
プレイ人数:3~4人

ボードゲーム「パーペチュアルライフ」は不思議な作物「マナフル」を植え、育て、掛け合わせてお金を稼ぎ、発展させていくゲームとなっています。

ゲーム概要

ゲームは基本的にアクションに自身のワーカーを配置していくことによって進行していきます。それぞれのアクションには3つのワーカーを配置する場所があり、左詰めで配置していきます。

ここで、先にワーカーが置いてあった場合、そのプレイヤーに金を支払う事によって連続行動ができるようになっています。アクションの先取り、ではなく後取りによって効率よくゲームを進める感覚が独特で楽しいです。

後は基本的に畑に種をまき、水を与えて育てて収穫するのを繰り返していくだけ。それだけだと淡々としそうですが、植える組み合わせによって作物がどんどんランクアップしていき、レンタルできる農具によって様々な特殊効果も生み出されます。

他の人の場を見ながらどのアクションを、どの順序で取っていくのかが重要なゲームとなっています。

ゲーム感想

少し変形したワーカープレイスメントという塩梅。作物が育っていくのは単純に楽しいですし、他の人に後乗りでアクションをしていくというのがなんとも面白みがあってよいです。

ワーカーはそれぞれのプレイヤーが3つ持っていて、これを置いていくことによってゲームが進行していきます。面白いのが、このワーカー、基本的に戻ってこない。戻ってくるタイミングはいずれかのアクションにある3つの枠が埋まった時。この時、カードの上にあるコマだけがそれぞれのプレイヤーに返されます。

もしワーカーを出し切っちゃったらそれらを回収するために一ラウンド休む必要があります。そのため、ワーカーを回収するためにやりたくないアクションをやったり、現在他の人に需要のあるアクションに手を出したりと、場を読むのが大切になってきます。これがじわじわっと楽しくなってくるんですよね。

ワーカープレイスメント特有の先取りの計画性とはまた違う場読みと後取りの戦略性というか。面白いです。

本作のメイン要素である掛け合わせて作物をレベルアップさせていくというのもなかなか楽しい。やってみるとちょっとしたパズルみたいになっていて、効率よく作物のランクをアップさせていくのに色々と考えさせられます。

少しプレイアビリティに思う所があり、ゲーム中たまにひっかかるのですが、それを差し引いてもかなり楽しめる、考えられるゲームであると感じました。私は好きです。

テーマに魅力を感じ、ちょっとした思考要素があるゲームに魅力を感じるなら本作は中々楽しめる作品なのではないかと思います。農業系ゲームは数あれど、がっつり農業にしぼったのはあるようで中々なかったりするんですよね。面白いと思います。おすすめ。

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