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テンションガン上げで祭りを盛り上げる究極に悩ましいカードゲーム「パレード」レビューと感想

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パレード
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:20~30
年齢:12歳~
プレイ人数:2~6人

カードゲーム「パレード」は列に並ぶキャラクター達を帰さないようにカードを出していく手軽ながら強烈なジレンマが味わえるゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤーは手番で手札からカードを一枚パレード列の一番後ろに配置します。

この時、自分の出したカードの数字が声の大きさを表していて、それだけ遠くに声が届きます。声が届いたカードはテンションが上がり、声が届かなかったカードは退屈になってしまいます。

退屈になったカードの中で、今回出したカード以下の数字は帰ってしまいます。帰ったカードは自分のマイナス点になってしまいます。

また、退屈になったカードの中で、今回出したカードと同じ絵柄のカードも帰ってしまいます。

最終的に、それぞれが帰してしまったカードによるマイナス点を計算して一番マイナス点が低いプレイヤーが勝利とります。マイナス点の計算は基本的にそのカードに書かれた数字通りですが、種類ごとに一番多く持っているプレイヤーの該当カードは一枚につき-1点となります。

ゲーム感想

非常にシンプルで、けれども悩ましく、見た目にもカラフルでとても楽しいゲームです。

個人的に、特にこのフレーバーというかルールが大好きで、喋りながら遊ぶのが大変楽しいです。なんというかこう、日本人自体に「パレード」というものが身近にないせいでしょうか、祭りの行列みたいに見えるんですよね。

声の小さい奴が来ると「なに? 声聞こえないんだけれど、まじガンサゲ〜」「げ、俺と同じコスしてる奴いんじゃん。マジないわ。帰るし」「あー彼ぴっぴからでんでんきたわ〜」みたいな、実際にこの使い方か合ってるかわからないですけれど、ギャル語? でしゃべり合ってるように見えて大変おかしい。

もちろんふしぎの国のアリスなんで、そのイメージ通りに遊んでも華やかで大変よろしいです。どちらに舵を取っても盛り上がります。

ゲーム本体も大変楽しく出来ていて、このカードを出すとあれが来る、このカードだとああなる・・・みたいなジレンマが常に来ます。ただ、それだけだとただ悩ましいだけなんですが、その種類を一番あつめたプレイヤーはカード点数計算方法が変わります。なので悩ましい一方で適度に逃げ道が用意されているんですよね。「あ、俺はこれ取るのは大丈夫だ」みたいな。

そして手札によってどうしようもなくなった時の大量失点。今まで積み上がってきたカードが大量に動くバースト感。たまりませんね。ハンドマネジメント、リスク計算の醍醐味です。

そういったゲームとしての緩急と、フレーバー、ロールプレイの楽しさとが見事に合致していて、遊んだ後に「あーゲームあそんだな」という気分にさせてくれます。

見た目通りの色鮮やかで楽しいゲームでありながら、侮りがたい歯ごたえが楽しめ、対応人数も多め。カジュアル、ファミリー、ゲーマーズゲームと幅広い層に対応できるゲームです。

見た目にも普通のカードゲームとはちょっと違う遊び方をしますので、本作でしか味わえない楽しさもあります。おすすめですよ。

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