Board game every day

英語が読めなくてもボードゲームルール翻訳はできるよ、というよりも初期学習に最適だよ! という話

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ボードゲームは基本的に日本国外のゲームを遊ぶことがどうしても多くなります。同時に、新作などの情報もまた、外国圏の情報が入ってきて、「このゲーム気になる!! けど日本語訳ないなあ、というより個人輸入しか手がないなあ」ということが往々にしてあります。

そこで選択肢として上がってくるのが、自分で翻訳をする、というもの。けれども今まで英語の勉強を真面目にしたことない。もう何年も英語自体に触れていない、という人も多いはず。そういう人でもルールブックを和訳できるのか?

結論から言うと、できまぁす!

これまでの記事に関してはボードゲームルール翻訳に必要な手順総まとめ – Board game every dayをどうぞ。

ルールブックは基本的にわかりやすく明確な文章で構成されている

ボードゲームは、そもそもルールを理解して、遊ぶ必要があります。その文章に、文章表現や技法を詰め込む必要はありません。ボードゲームルールに求められるのは、読んだ人が的確に、そのゲーム内容を把握し、ルール通りに遊ぶこと。

そのため、ルールブックでは単語の統一、忘れやすいルールは繰り返し忠告される、例示や例図などによるサンプルなどなど。ルールを理解できるように、という配慮が多くされています。また、分からない所はbggを始めとした先人たちのFAQがそれこそ国内、国外問わず多数見つける事ができます。

1つ1つの行も短め。例えば、「カードをドローして手札に入れる。手札からカード1枚をプレイしなければならない。プレイしたらカードテキストの効果を発動する。ルールブックとカードテキストで矛盾が生じた場合、カードテキストを優先する」といった具合で短く区切られて、1つ1つの処理が明確に指示されます。ひたすら読みやすさ、わかりやすさが優先されており、それぞれの処理がどれに対して、どういう手順で行われるのかが明確に記述されています。

また、ゲームの対象年齢というのも大切で、例えば8歳を対象にしたボードゲームなら、ルールブックもかなりわかりやすく作らていますし、ゲームルール自体も簡単なので、練習にはもってこいです。

フレーバーは飛ばせ

とはいえ、フレーバーに関してはその限りではありません。ボードゲームの印象を強くするため、詩的表現や形容詞を大量に使っていたりしますし、実際難しい文章が続きます。

さくっとフレーバーは飛ばして、ルール部分に手を付けるのがとりあえずはオススメです。ルールを全て翻訳し、何度か読み直した後にフレーバーに取り掛かってみると、さくっと理解できたりします。

翻訳サイトの充実

昨今は翻訳サイトも充実してきました。googleはもちろん、exite翻訳やその他翻訳サイトの機能も大変充実してきています。特に、googleの翻訳は人工知能による解析で、ボードゲームルール程度の翻訳であればかなり正確に理解してくれます。(が、まだまだ全く逆の意味に翻訳してくれちゃったり、信頼しきれるわけではないですが)

辞書サイトも様々あり、1つ1つの単語を詳しく調べたり、慣用句やことわざ、映画や音楽からのフレーズ引用などなど、検索サイトで調べるとそういうハイコンテクストな事柄も詳細に知ることができます。良い時代ですね。

実践的な反復練習

ボードゲームのルールブックのテキストは、ある程度雛形に則っています。

コンポーネント内容、ゲームセットアップ、ラウンドとターンの行動フロー、手番行動の詳細、ゲーム終了条件と得点計算、ゲーム全体の例。といった具合。ゲームによって差異はありますが、大体のゲームはこの典型に則ってテキストが構成されています。

これが何を意味するのかというと、同じような文章構成がゲームごとで繰り返されるので、反復練習として非常に効率的に英語の学習ができるんですね。単語を覚えるのもそうです。例えばカードを使用するのはPlayだし、支払いはpeyだし、捨て札や消費をdiscardでまとめることがあるし、といった具合で、よくある表現については本当に大量に出てきますので、ボードゲームのルールに特化した英訳技術を効率的に高めることができます。

答えがある

メビウス、ホビージャパン、バネストなどなど、海外のボードゲームに和訳ルールをつけて販売している所は多数あります。そういったところからゲームを購入して翻訳に挑戦してみるというのもオススメです。和訳ルールが既についていますので、答えを見つつ翻訳作業ができます。その文章がどうしてこう和訳されるのか、を考えるのはパズルゲームチックで、ハマると中々楽しく作業できますし、おすすめです。

私達はボードゲーマーである

最後に、私達はボードゲーマーです。これが何を意味するのか。それは翻訳で疑問が出てきた時に、今までのボードゲーム経験が活かせるということです。

例えばいきなり「交渉」なんてルールが出てきた時に、それがゲーム的な処理として定形行動しかできないのか、それともお互いに喋り、自由な形でゲーム外で約束してリソースのやり取りが出来るのか、といった事が本文を訳しただけではよくわからない、というのがたまにあったりします。他にも今までの記述と矛盾しているように感じたり、文章自体に説明不足な部分が出ているように思えたり。

そういった時は、これまで翻訳したことを踏まえ、脳内でゲーム進行を想像していると、正解にたどり着きやすくなります。また、プレイ動画などもyoutubeなどで簡単に見つける事ができますので、言っている事が理解できなくても、手の動きでどういう処理をしているのかを推し量る事は十分可能です。

これまで自分が得てきたボードゲームに関する経験を総動員して、有効活用する時なのです!!

というわけで、英語を読み書きする事に関する教材は数あれど、ボードゲームの翻訳は最低限の用意から始められる初歩にちょうど良いです。ぜひともチャレンジしてみてくださいね!

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