道楽を越え、真の冒険者になるための冒険を! エリアマジョリティと投票のボードゲーム「レジェンズ」レビューと感想
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名前 | レジェンズ (Legends) |
デザイナー | クリスチャン・フィオリ
クヌート・ハペル |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 9歳~ |
プレイ人数 | 2~4人 | BGGスコア | 6.6/10 (43票) |
BGG重量 | 2/5 |
「レジェンズ」ってどういうゲーム?
「レジェンズ」の紹介
ボードゲーム「レジェンズ」は75週間で誰よりも多くの不思議を見て回り、真の冒険者である事を証明するゲームとなっています。
ゲーム概要
プレイヤーはそれぞれが冒険者となり、世界各地に点在する「不思議」を回りながらカードを集めたり、不思議について記帳したりします。
手番ではまず、ラインで繋がっているいずれかの場所へと移動します。移動した先には手札を操作するカードアクションと、点数を取るために必要なエリアマジョリティに絡むための記帳アクションがあります。
カードアクションを行う事で、手札を充実させたり、場を自分の有利なように操作する事が出来ます。また、プレイヤーの初期スタート地点である冒険者クラブでは、その後の点数計算時にどの不思議が点数になるかカードを投票する事が出来るようになっています。
記帳はそれぞれの不思議にて点数を獲得するために対応するカードをプレイして本コマを置きます。
いずれの移動、アクションも「時間」を消費します。時間はマップの回りにマスとして記されていて、それを自分が使用した時間分進めていきます。これにより、今誰がどれだけ時間を使っているのかがわかります。手番が回ってくるのは時間トラックで一番後ろのプレイヤー、つまり一番時間を消費していないプレイヤーとなります。
時間トラックで全部で4箇所ある砂時計コマをプレイヤー全員が通過する毎に点数計算が発生します。点数計算は冒険者クラブに山札として積まれているカードを利用します。山札のカードをめくっていき、出てきたカードと対応した不思議「のみ」で点数計算が発生します。
どの不思議にリソースを割り振るのか、誰の後馬に乗るのか、誰がどれだけ冒険者クラブに山札を置いたのか・・・。そういった駆け引きがゲーム全体をピリっと引き締める、まさに王道ドイツゲームとも言えるべきものに仕上がっています。
ゲーム感想
「やあやあ、この中で誰が一番の冒険者なのか決めやうじゃないか」そんな一声で始まる貴族達の大冒険。そんなフレーバーを裏付けるように凝ったボードが目を惹きます。
ジレンマが二重にも三重にもある、そんなピリっとしたボードゲームに久々に出会いましたよ。
王道ドイツゲームでありながら、タイムトラックとチケライ的な手札コントロールが楽しいゲームとなっています。いずれかの不思議で自身の点数元を確保するためにカードを吐き出しながら、点数計算の時にきちんとカードが出てくるように投票もしないといけない。そしてそのためにはきちんと時間を計算しなければならない。その苦しさと楽しさ。たまりません。
特殊カードといったような物は一切なく、ひたすらにシンプルに仕上がっています。だからこそ最近のボードゲームに慣れていると少し物足りない人もいるかもしれませんが、本作の醍醐味はなんといってもリスクマネジメントにあります。
八箇所ある不思議のうち点数計算が行われるのは五箇所のみ。金色砂時計を上手く使えば六カ所の可能性がありますが、いずれにせよ点数計算が発生しない場所が出てきます。エリアマジョリティなのにそもそも点数計算されない場所が出てくる!!
そういうわけで、特定の場所だけにリソースを割いて一位を確保しても、そこが点数計算されなければどうにもならない。誰かの後馬にもきちんと乗りつつ着実に点数を確保していく必要があります。
スッキリしたデザイン、王道ドイツゲーム、エリアマジョリティ×投票、タイムトラック。それらのワードにピンと来る方には堪らないタイトルだと思います。
ルールもシンプルでカジュアルなプレイヤーにも楽しめますし、ファミリーゲームとしても、ゲーマーズゲームとしても安定感のあるタイトルとなっています。おすすめですよ!
名前 | レジェンズ (Legends) |
デザイナー | クリスチャン・フィオリ
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---|---|---|---|
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