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待望のリメイク!! 足の引っ張り合いの泥仕合感が盛り上がるカード・ダイスゲーム「俺のケツをなめろ!」レビューと感想

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俺のケツをなめろ!
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★★☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:60 − 120
年齢:12歳~
プレイ人数:1~2人

カード・ダイスゲーム「俺のケツをなめろ!」は、ソヴィエト軍から友軍を助けるためにドイツ軍となり、軍備を整え進軍したり、逆にソヴィエト軍となって他人を攻撃したりするゲームとなります。

まずデザインがイカしています。全てのカードでイラストが違っており、見る楽しさがありますね。カード自体の質は少し残念な出来。ダイスも小さくコスト面での苦労を感じます。

手番ではカードを引き、自軍に軍備を配置していきます。戦車や歩兵と種類が有り、さらにはそれぞれのユニットで特殊な能力があったりします。

また、カードには様々な種類があり、補助から敵の阻害、手番以外で発動するカードなど様々あります。これらの確認がまずちょっと大変ですね。

軍備を整えたらソヴィエト軍に攻撃します。助けを求める友軍を救出するにはソヴィエト軍の山札を無くさなければなりません。山札を指定してソヴィエト軍と戦闘を行います。戦闘はシンプルで、カードに指示された攻撃力分の数値やダイス数によって攻撃値を決めてソヴィエト軍から攻撃、生き残った軍備でプレイヤー側が攻撃します。攻撃を続けたければ続けてかまいません。

これを繰り返すだけ。基本的にシンプルで収束性もわるくありません。

が、一癖も二癖もある特殊カードがプレイヤー達の邪魔をします。プレイヤー達は基本的にドイツ軍なのですが、他人の足をひっぱるために一時的にソヴィエト軍となり攻撃をしかけたりできます。カードも「URAAAAA!」や「くたばれイワン」など、特徴的な名前のカードが大量にあります。カードを宣言するだけで盛り上がる事間違いなしです。

シンプルなダイスゲームに足の引っ張りを追加したこのゲーム。20年前のものというだけあって洗練はされていなく、カードの効果についても煩雑さが垣間見えます。今回のリメイクに際してもあえてアイコンなどといった最近の流れをくまずに昔のままという感じ。

今遊ぶとなんとも雑な運要素が強すぎるゲームと感じますが、それでもこの突き抜けたテーマ、大量のカードは魅力的でしょう。

プレミアで一万以上の値がついていたという本作。これを気にコレクションにするのもよし、昔を懐かしみ手元においておくのも良しだと思います。

泥仕合、ダイスゲーム、沢山のカード、突き抜けたテーマ、ふざけて盛り上がれるバカゲーが好きならオススメかと思います。ちょっとルールの理解に難がありますが、遊び始めるとテンポもよく楽しめるのではないでしょうか。

戦略的なウォーゲームというわけではありませんので、そういったゲームを期待しているならちょっと違うかなと感じます。

記憶に残るゲームなのは間違いないと思います。個人的には好きです。こういうのの。

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