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議員さんになって庶民の値段を言い当てろ!「カツカレー喰ってる場合か!?」レビューと感想

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カツカレー喰ってる場合か!?
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30
年齢:10歳~
プレイ人数:4~7人

議員はカップラーメンの値段もよくわからん!! 庶民感覚がなってない奴に国をまかせられるのか!?!? というわけで、議員になりきって物の値段をつけていくブラックなカードゲームが「カツカレー喰ってる場合か!?」です。

出されるお題カードにはすきやきとか車とか色々あって、それらに「庶民的」な値段をつけていくこのゲーム。ルールはすごく簡単で、お題に対してカードを出し、一斉に開示。一番上の人がそのお題カードをゲットして点数。というもの。ただし、あまりにも高額なカードを出してしまってもだめ。二番目の人よりも二倍の値のカードを出してしまったら却下されて一番が移ってしまいます。

手持ちのプライスカードも数百円から数千万までとても幅広いのが良いですね。

全体的なデザインは凄くかわいらしいのですが、取り扱っているテーマがなんともブラック。日本のテレビニュースで話題になった庶民感覚を扱っていて、なんとも風刺がきいているというかなんというか。こういう部分もゲームに取り込んでしまうあたり、ボードゲーマーの性を感じてしまいますね。さらに最後のお題は固定されていて、これが「清き一票」というのも面白いです。清き一票に値段をつける。この面白さがわかる方は遊んでみて損は無いかなと思います。

カードによって値段をつけていくので凄くお手軽なんですが、軽くディスカッションすると周りとの絡みが生まれ、なんともダークな気分になってきたりします。

答え合わせをしたときの価格帯のバラバラさにも笑えますし、ゲームを完全に理解するには少し対象年齢が高めなものに仕上がっているとは思いますけれど、子供が遊んでも問題無く楽しめるでしょう。

テーマとルールの合致、同人だからこそ出せるこのブラックさ、他のプレイヤーとの絡みなどなど、綺麗にまとまっていると思います。おしむらくは、値段決定がカードになっているというところ。ここを「クイズいいセン行きまSHOW!」のような書き込み式にしてもまたよかったのではないかなあと思ったりするところです。

二番よりも二倍以上の値段を書いてはいけないというちょっとしたルールが凄く効いていて盛り上がるゲームです。

少しブラックで笑えながら、カジュアルでサクッと遊べるゲームをお探しならコレでしょう。面白いです。オススメ。

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