将棋の駒を使ったカードゲームライクな四人対戦専用ゲーム「ごいた」レビューと感想
2016/02/29
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名前 | ごいた (GOITA) |
デザイナー | 布浦清右エ門 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 30分 | 年齢 | 8歳~ |
プレイ人数 | 4~4人 | BGGスコア | 6.95/10 (85票) |
「ごいた」ってどういうゲーム?
「ごいた」の紹介
「ごいた」は将棋の駒を使ったカードゲームライクな4人対戦専用のゲームです。
将棋の駒、正確には将棋の駒を模した専用駒を使いますが、盤面は使わず、完全に別のゲームとなっています。
ルール概要
プレイヤーは二人一組のチームを作ります。席に座るときはそれぞれのチームが対面で顔を合わせるように座ります。
プレイヤー毎に手札として駒を八枚ずつランダムに配ります。この時いずれかのプレイヤーに五枚以上の歩兵が配られた場合特別な例外処理が発生したりします。
ラウンド最初の手番のプレイヤーが親となり、いずれかの駒を裏向きで「受」に置き、もう一枚を表の面に向けて「攻」に置きます。
そうしたら手番は反時計回りで次のプレイヤーへ。この時親の「攻」を受けなくてはなりません。手札に攻めと同じ駒が無い、もしくは出したくないときはパスを宣言します。そうして手番が回っていきます。
「受」を選択しその駒を出す事が出来たプレイヤーがいたら親が移り、新たな「攻」駒を配置。これを繰り返していきます。最終的に四つ目の「攻」を配置できたプレイヤーが勝ちとなり、その駒に応じた点数を貰って次のラウンドへと移行します。点数はチームで合算します。
感想
変則的なトリックテイキングのような遊び味がありつつ、強烈な運とそれを読み切る戦略性のバランスに痺れるようなゲームになっています。駒には数字的な強さはなく、それぞれの駒の配分によってちょっとした強弱のバランスが取られているのがニクいですね。
ルールは非常にシンプルに出来ていて、数ラウンド繰り返すとその戦略性に気づけるかと思います。とはいえ、今の私達がよく遊ぶ定番なトリックテイキング、手番制のゲームとはまた違う独特なルールをしていますのでその違いに戸惑うかも知れません。それもまた「味」ですよね。
「歩兵」通称「し」はゲーム中で一番多く10枚使われていますが、使いようによっては最強の札になったりもしますし、単純な強弱では語れないそれぞれの駒の使い道があるのが良い感じです。
お互いの手札がわからない状態で、徐々に出てくる情報から分析して即席の連携を取りつつ勝つ。そんな痺れるようなチーム戦がドラマを産むゲームは中々ありません。どの駒をパスした、どのタイミングで王を出した。そういう一つ一つの情報が組み合わさっていく快感がたまりません。カウンティング、ブラフ、計画性、チームワーク。そういった要素が組み合わさり、一つのゲームとして完璧に機能しています。
とはいえ、伝統的なゲームという事で、きっちりゲームとして分析すると非常に穴が多いゲームでもあります。配られる駒運でゲームは一気に決着しますし、スタートプレイヤーがかなり有利なため中々勝者が動かなかったりします。150点で一区切りでありますが、点数配分も少し極端なためすぐに1ゲーム終了してしまうこともままあります。300点先取で遊ぶとそういった揺らぎもカバーできて中々白熱した試合展開が出来てオススメです。
本作が考案された年代は不明ですが、おそらくトランプも普及してない時のゲームなのかもしれません。
日本独自の文化、将棋の駒だからこそ出来たゲームだと思うとまた違った意味合いをこの作品に感じてしまいますね。
四人限定のゲームですが、遊ぶ価値はあります。軽い遊び味とテンポでありながらハンドマネジメントと戦略性が堪らない本作、カードゲーム好き、ゲーマーズゲーム好きには勿論カジュアルなプレイヤーにもオススメです。楽しいですよ!!
名前 | ごいた (GOITA) |
デザイナー | 布浦清右エ門 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★★☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 30分 | 年齢 | 8歳~ |
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