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うーっし! 次はコメディシーンね!! 映画撮影カードゲーム「シネマフロンティア」レビューと感想

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シネマフロンティア
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:45
年齢:10歳~
プレイ人数:3~5人

カードゲーム「シネマフロンティア」は、映画を撮影するためにシーンや俳優の確保にかけずり回り、資金を得ながら一本の映画を作成するために奔走するゲームです。

プレイヤーはそれぞれ映画監督。コメディからホラーまで、様々なシーンを繋ぎながら映画を作り勝利点を稼いでいきます。

まずは撮影するためのシーンの素材や俳優をゲットしていかなければりません。カードを取得するためには「発掘」もしくは「採用」をする事が出来ます。発掘は山札から三枚引いてその中の一枚を、採用する場合はボード上のプレイヤー人数分の山の中のどれかから。ここで、それ以外の選択肢として「企画」というものがあり、これを行うと山札から一枚カードを引き、ボードの既存の山の上に置く事が出来ます。

ここまで説明するとピンと来る人もいるかもしれませんが、名作カードゲーム「コロレット」の基本ルールが採用されております。基本的には沢山カードをゲットしたいので企画を行うのだけれど、あんまり欲張ってると他の人が採用を行いカードを取っていく。どこまで我慢しようか。その選択がジレンマを味わえてとても良いです。

俳優やシーンには色が設定されており、それがそのままジャンルという感じ。コメディやカーアクションなどなど。出来るだけ色は揃えた方がやっぱり高得点なわけで、けれども他のプレイヤーにもその情報は筒抜け。一手一手の選択が大変重要になっています。

編集中の場と完成したシーンの場は見分けがつくように分けておき、完成した物は色事にまとめておきます。シーンが完成する毎に勝利点が貰えます。白一個目は一点だけれど二個目は二点、三個目は三点で計六点。という感じですね。ここからさらに、シーンに俳優を出演させれば名シーンになりさらなる勝利点が。という形でやりくりしていきながら勝利点を稼いでいきます。

面白いのが俳優には様々な特殊能力があり、これを上手に使っていくことでゲームを有利に進めていくことができるようになっています。

俳優は沢山抱えていてもゲーム終了時にお金を払わされたりするのである程度の量でコントロールする必要があるのですが、能力はなんとも美味しい。とこれまた悩み所が用意されています。シーンにしても、撮影難易度が高かったり簡単にクリア出来たり、様々な物があって良いですね。

きちんとコロレットのシステムにカードゲーム的であったり、リソースマネジメントの要素を上手く上乗せ出来ているなという印象です。カードのデザインも非常にクオリティが高く、俳優もどこかで見たことある人達ばかり。遊びながら盛り上がれる、綺麗にまとまったゲームという感じです。

コロレット自体かなり場を読むゲームでありましたが、これはそれに要素を追加する事でさらにゲーム全体を見通す力が要求される気がしますね。俳優を使った特殊効果のコンボと制約も上手く効いていると思います。

少し変わったカードゲームが遊びたい、コロレットも面白いのだけれどもう少し複雑な要素のあるものが遊びたいといった方にはオススメです。ゲーマー向きですので、読み合いが楽しめるゲームを探している人にも楽しめる作品だと思いますよ。

面白かったです。

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