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石炭と鉄と開発に振り回されるボードゲーム「ブラス:ランカシャー」レビューと感想

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ブラス:ランカシャー
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60~120
年齢:14歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「ブラス:ランカシャー」は、鉄道網を開発しながら各町に施設を建設していき、収入を保ちつつ勝利点を競っていゲームとなっています。

ルール概要

手番では手札のカード1枚をプレイしてからアクションを行っていきます。カードには基本的に都市が描かれていて、施設を建設するときなどにはカード内容で指定された場所に建設していきます。

アクションによってはどのカードでも良い、というものもあります。

施設を建設アクションで建設し、鉄や石炭をマップ上に供給します。これらの資材は他プレイヤーによっても使用され、施設が使用されると最終的に自身の勝利点や収入になるため、需要の高い資材を見極め施設を建設すると良いです。

鉄道網を建設すれば、勝利点につながるだけでなく、他の町への施設の建設がしやすくなり、資材の運搬も容易になります。

基本的にはこうやって施設を建設し、鉄道網を広げ、これによって広がるマップによってアクションをできるだけ効率よくしていくことが大切なゲームになっています。

ゲーム感想

基本的にやることはシンプル。施設を建設し、鉄道網を広げていくだけ。

これどもこれがまあ難しい。各種資材、お金がカツカツで、どうやってそれらを獲得していくのか。他プレイヤーがどの資材を必要としているのか。紡績所を作りたいが綿花を売る先をどう用意していくのか・・・。

それらを考え始めるとグツグツと沸始めちゃう。

また、本作はゲーム自体の楽しさ、プレイヤビリティ、というよりも歴史から構築されたゲームルールをしていて、一部ルールがちょっとややこしくなっています。このあたりをどう解釈するかでよって、本作の難易度、楽しさは大きく変わっていっちゃうのかなと感じますよ。

例えば、鉄道を作る、といったら普通に考えれば鉄資材を使いそうですが、本作では石炭を使います。なぜか、と考えた時に、当時は線路を作るのに使用する鉄よりも、圧倒的にそこへ人、機材、資材を運ぶために圧倒的に石炭が必要だったのでしょう。なんて。

国外に綿花を輸出していくのも、船で時間がかかり、どれだけで売れたのかが未知数でリスクの高い行為だったんだな、とか。

石材と鉄によって生まれる小さな経済サイクルの感じとか、市場レートの感じとかとか。

そういった1つ1つの要素に当時の状況を思いながら遊ぶと、本作の楽しさがまたぐっと引き立つのかなと思いますよ。

ちょっとややこしく、混乱してしまうゲームルールをしていますが、雰囲気バツグンですし、1度は遊んでほしい作品ですよ。おすすめ!

個人的に分かりづらいところまとめ

個人的にブラス;ランカシャーの分かりづらいところをまとめてみました。bggのフォーラムなどからまとめたので、間違っている可能性があります。詳細は各自で確認してください。
ボードゲーム「ブラス:ランカシャー」個人的に分かりづらいところ総まとめ – Board game every day

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