洋館に巣くうゴーストを打ち砕け! 皆で協力して探索するタイルゲーム「ゴーストハンター13 タイルゲーム」レビューと感想
2016/01/21
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名前 | ゴーストハンター13 タイルゲーム | デザイナー | 安田均 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★★★★★ | 知略・思考要素 | ★★☆☆☆ |
プレイ時間 | 60分 | 年齢 | 12歳~ |
プレイ人数 | 1~5人 |
「ゴーストハンター13 タイルゲーム」ってどういうゲーム?
「ゴーストハンター13 タイルゲーム」の紹介
ボードゲーム「ゴーストハンター13 タイルゲーム」は、洋館を探索しながら事件を解決するために奮闘する協力ゲームです。
このゲームは「ボードゲーム」として遊ぶか「TRPG」として遊ぶかでかなり評価が変わると思います。しかし、多分デザインとしてはボードゲームなのだなと思いますのでそのつもりでレビューしていきます。
元々はTRPGということで、その流れをかなり組んでいるように思います。キャラクターのステータスとしてHPとMPは勿論各種ステータスが設定されており、それをゲーム中に管理していくわけですが、それが厚紙にクリップをとめるというもの。ボードゲーマーとしてはこれが結構辛かったりしますね。クリップは結構きつめで厚紙が痛みそうです。厚紙にキューブなどのトークンを設置して管理するではだめだったのでしょうか。
基本的にはタイルが大量にあって、探索することによってランダムにマップが広がっていきます。しかし、このタイルが本当に代わり映えが無い。四角い部屋が大量に続いていき、延々と同じような部屋が繰り返される。これは、どうなんでしょうか。
また、シナリオ毎に採用するタイルの違いがあり、その準備に時間がかなりかかる。大量にあるタイルから一つ一つ番号を確認しながらより分けていくのは結構キツイですね。もちろんアイテムやモンスターなどもシナリオによって選択します。これがもう本当に時間がかかる。シナリオ体験型のゲームでは仕方の無い所ではありますが、もう少しここの部分はどうにかならなかったのかなという所。
ゲーム自体の難易度がかなり高く、というか運に振り切れているといっても過言では無く、部屋毎のイベントでMPの上限値が削れていきます。さらには戦闘も運だよりで、これがまた凄い。互いに1~10のカードをシャッフルして敵側と対戦者側でカードをプレイします。ここでの差がそのままダメージ量になる。つまりこちらが1で向こうが10だと一気に9ダメージウケル。このゲームでは大体HPが20だったりするので一撃で半分吹っ飛びます。
また、回復手段も限られている中でそれなので本当に辛い。また、共同戦闘をするにしてもメリットが薄く、攻撃を合わせたとしても数字がプラスになったりといった補正も特にありません。結果的にねずみにボロボロにやられる探索者達といった無様な光景が出たりします。そもそもこれ、なんで10面ダイスではなくカードなのでしょうね。その意味があまり見いだせません。さらには敵を倒したからといって特に経験値などのような物が得られるわけでもなく、戦利品も無いので単純にリソースの消費でしかないんですよね。結果としてゴーストから逃げ惑うゴーストハンター達。ううん。
最終的に分散して行動していると色々と危険すぎるのでほぼ一緒に行動しながらといった事になったりして、ここまでくるとどこにどういった協力要素があるのか不明に。せめて連携や一緒に居ることのメリット、はては分散して行動することによる特殊能力などがあれば良いのかなと思いますがそれもまったくありませんからね。
キャラクターに備わるステータス群も多めで、全体的にルールに枝葉が多い印象です。
最終的にボードゲームなのに「ルールに矛盾があるときは進行役の指示に従うこと」などといった記述があったりします。
とはいえ、粗は凄く目立ちますがゲームとしては形になっている感じはします。どこか嫌いになれない。そんな魅力は感じる事ができました。シナリオも結構作り込まれていると思いますし、シナリオごとのギミックやイベントなどもあるようですので、シナリオ体験型のゲームが好きな方はもしかするとピタりとハマるかもしれません。
また、TRPGのセッションとかに使うのならば「マンションオブマッドネス」などがオススメです。あちらは洋館がしっかりと作れますし、雰囲気も抜群、エントランスから中庭まできちんと再現できます。
名前 | ゴーストハンター13 タイルゲーム | デザイナー | 安田均 |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
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