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ゾン噛ま~ゾンビにかまれて~ | |
おすすめ度:★★★☆☆ | |
ルール難易度:★☆☆☆☆ | |
運要素:★★★☆☆ | |
思考要素:★☆☆☆☆ | |
プレイ時間:5~15 | |
年齢:8歳~ | |
プレイ人数:3~5人 |
カードゲーム「ゾン噛ま~ゾンビにかまれて~」は、カードを手繰りながら揃えて他のプレイヤーに気取られないように伏せて早くあがれる事を競うシンプルなカードゲームです。
単純にカードを同じ柄で揃えたらこっそりと伏せ、それに気づいた他のプレイヤーもならうように伏せ、最後まで気づけなかったプレイヤーが取り残されて負けてしまう、というマイナス点形式なゲームになっています。
トランプゲーム「うすのろ」系のルールを持っているらしいのだけれど、私はそちらは未体験なので単純にこのゲームだけの感想を書いていこうと思います。まず、通常のカードと特殊カードの二種類のカードが有り、ルールとしてはまずこの通常カードのみを使ってプレイするのが推奨されています。
それぞれのプレイヤーが三枚ずつカードを持ち、手番では山札からカードを引き、手札四枚のうちからカードを捨てる。これを繰り返していくだけ。それと同時に、手番以外でも、好きなタイミングで「カードの絵柄が三枚揃っていたら」カードを伏せてゲームから上がる事が出来る。フレーバー的には対ゾンビ特効薬を作成してひっそりと逃げた事になってるみたい。それを感じ取った他のプレイヤーもそのおこぼれに預かるために伏せていく。最後にのこった人が特効薬が貰えずゾンビ化してしまう。
トークンを貰い次のラウンドへ。最終的にトークンを三つ手に入れた人が負け。と非常にお手軽なカードゲームになっています。
凄くシンプルなのだけれど、これが非常に面白いです。特にお喋りしつつ注意を引いたり、質問をしたりして思考力をこちらに向けつつもこっそりと上がったりしてこれがもうなんとも笑えます。非常に盛り上がるゲームだと思います。楽しいです。
特殊カードについては他人の捨て札をゲットする、一回休み、好きな枚数素手札を捨てるなどなど、ゲームを加速させるような物があって、これを導入するとまた違ったプレイ感のゲームになります。
デザインも全体的に凝っており、お手軽に出来つつもさくさくっと盛り上がる良いゲームなのでは無いでしょうか。パーティーゲーム、さくさくなゲームを探している方にはオススメです。
皆に気づかれないようにこっそりと札を伏せる緊張感。誰かが既に上がってないかと注意を巡らしつつも自分の手札も見なくてはいけないあたふたするこの独特な感じ。いやあ、くせになります。
マイナス点も少し
とはいえ、色々と惜しい部分も目につくゲームです。
まず、カードのデザインが凝っている分認識し辛いです。特に背景が統一されておらず、それぞれの通常カードが「NDC」「iS」「T」スート表現が一文字~数文字で統一されておらず非常に混乱します。というのも特殊カードにも「RE」と表記されているものがあり、結果特殊カードと通常カードの判別が非常に辛い。「捨て札からカードを取る」といった特殊アクションカードもありますので、判別が送れるというのはあまり良いとは言えません。
このゲームは一瞬の判断力が必要なアクション要素を備えていますので、一つ一つのカードデザインはあまり変えて欲しくないなというのが正直な所。また、フレーバーとして発酵食品に絡めたかったのはわかりますが、スート表現としてもぱっと見「NDC」や「iS」といったのはピンと来づらいので「A」「B」「C」のように単純なアルファベットか数字の順列が好ましいなと思いました。
また、ゲームとして、特殊カードとの相性があまりよくありません。ゲームとして、こっそりとカードを伏せる必要があるのに「捨て札から拾う」という特殊カードを出せば注目されるだけですし、「手番をスキップ」はゲームシステム的にメリットをあまり感じません。「一巡手札を伏せられない」というペナルティカードも、全員に周知されるので結局効果をあまり発揮しているとは思えません。
特殊カードを入れない方がいつ上がるのか、上がられるのかという緊張感が強かったように感じます。
どちらかというと、「手札に持っている事で効果を発揮する」というような特殊カードの運用方法だとゲームのメカニクスにあっていると思いました。例えば「手札に持っていれば両隣の捨て札を利用できる」や「○と○と○だけに効果を発揮する限定的なワイルド」といったようなものです。
とはいえ少ないカードでシンプルに、さくさくっと盛り上がれるながらあまり無いタイプのゲームでもあると思います。盛り上がれる系のゲームを探している方にはオススメですよ!
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