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エックスエックスエル | |
おすすめ度:★★☆☆☆ | |
ルール難易度:★☆☆☆☆ | |
運要素:★★☆☆☆ | |
思考要素:★★☆☆☆ | |
プレイ時間:30 | |
年齢:8歳~ | |
プレイ人数:1~6人 |
カードゲーム「XXL」は一つのパッケージで6つのゲームが遊べるというコンセプトのまじハンパねえカードゲームになっています。
ルール概要
カードにはニ色の数字が書かれており、中央にはその合計値が書かれています。このカードを使い、6つのゲームを遊ぶ事が出来るようになっています。
ルールは変則的な7並べ的な物、トリックテイキングなどオーソドックスな物が採用されています。
それぞれのルールはA4用紙半分くらいで構成されていますのですぐに遊ぶ事が出来るようになっています。
感想
本作はある意味で、カードゲームの歴史を知るという意味では貴重なゲームなのではないのかなと思います。「この年代のカードゲームはこういうものだったのか」と。もしくは「こういった物が許されていた時代があったんだな」でも良いです。
カードの質はエンボス加工もされており良い品質をしていますし、カードのサイズは通常のカードの二倍あって大きいです。なるほど、XXLってそういう・・・。
6つのゲームが遊べると聞きワクワクしながらプレイを開始しましたがそのどれもがなんとも言えない物ばかりでした。
場に出ているカードの次の数字を出すだけ、シンプルなトリックテイキング、数字を増やしていくだけなどなど。6つとも、根底にあるアイデアには光る物を感じますが、何故それを6つにわけたのか、そして何故ここまで薄味な物にしたのか皆目見当もつきません。
よもやこういったゲームが日本で普通に流通しているとは思いもよりませんでした。本作を遊んだ衝撃は計り知れません。
あまりにも単調すぎるルールの連続、「場札を全て合計して点数としろ(それぞれのカード10以上の物が多々含まれる)」といった突き抜けた集計指示に一周回って面白くなってきます。次はどれほどヤバいルールが出てくるのかといった別の方向への期待も。
果たして92年当時のプレイヤー達は本作を楽しく遊べていたのでしょうか。それとも? 等と考えると中々に興味を惹かれるタイトルであるのに間違いありません。
あと6つもゲームがあって、カードの背景色を一切利用しないというのはどういう事なのでしょうか。今後の展開とか考えてとりあえずつけました感がパないです。
本作は、ボードゲームをデザインする方や、ゲームのメカニクス、面白さとは何かといった事を考えるのが好きな方にはオススメできる作品かなと思います。どこまでもシンプルだからこそ、分析のしがいがある作品であるのには違いありません。
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