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伝説のアイテムを競り落としその能力で有利にオークションを進めるカードゲーム「第51倉庫」レビューと感想

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第51倉庫
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30 − 45
年齢:10歳~
プレイ人数:3~5人

カードゲーム「第51倉庫」は、世界各地に存在する神話アイテムをオークションで競り落とし、そのアイテムが持つ特殊効果でゲームを有利に進めることが出来るオークションゲームとなっています。

このゲームはテーマがなんとも面白くてその時点で大好きなのですが、その内容というのが「アメリカにはエリア51ではなく第51倉庫があり、そこには神話に出てくる奇跡のアイテムが保管されている。しかしアメリカが経営破綻し、それらのアイテムがオークションに賭けられることとなった。プレイヤーはそのアイテムを狙う資産家となりより沢山のアイテムを集める事が目的となります」もうこれだけでワクワク。

登場するアイテムも様々な伝説級アイテムが目白押し。エクスカリバーや聖杯は勿論、私達に馴染みの無いものも登場します。

それらに様々な能力がついていて、今後のゲーム展開に影響してきますので競りにも力が入ります。

勝利点はアイテム毎に設定されているわけではなく、アイテムに設定されている色と数字を元に、色毎に数字を合計してそれぞれの色で一番多い人に勝利点といったマジョリティ。それぞれの色のカードを揃えるとセットコレクションになって点数が貰えるといったような感じになっています。

どの色のカードを優先して集めていくのか。そしてどこまで金を払うのかを天秤にかけつつじわじわっとした競りが楽しめるゲームになっています。

また、競りで払うお金は銀行では無く、「競り落とした人の左隣」に渡すというちょっと変わった方式をしていますので、プレイヤー間で金が回っていくことになります。これがまたなんとも面白いです。あまりにもバカバカ競り落としているとすぐにお金が尽き、しばらくひもじい事になってしまいます。

さらには伝説のアイテムということで偽物も存在し、ゲームの最初にプレイヤーの間に偽物カードを配り、両隣の偽物カードを確認します。これでどのカードが偽物なのか、一部のカードは確認しつつゲームを進めることが出来るのでブラフ要素もちょこっと入ります。偽物カードはもちろん全くの価値無しになってしまいますので気をつけてゲームを進めていく必要があります。

というわけで本作は運の要素が割と強めの競りゲームになっています。ゲーマーズゲームとはいえず、ファミリーゲームに分類されるのかなと思います。

ただし、戦略性がないわけでもなく、どういったアイテムを集めるのか、特定の能力にどれだけ金を払えるのか、という判断が悩ましいゲームになっていますのでとても楽しく遊ぶ事が出来ます。アイテムの能力はバラエティに富んでおり、偽物カードはワクワクする要素として機能しています。最後、どのアイテムが偽物なのかを判定するフェイズではちょっとした逆転要素もあって、最後まで気が抜けない感じもパーティー感があって私は好きです。

絡みが強めのゲームですので、遊ぶ度にバランスが変わるのも良い感じ。競りゲーとしてきちんとこのゲームだけの遊び味を持っていますし、短い時間で遊ぶ事が出来ますのでさくさく回すことが出来るでしょう。

魅力的なテーマ、軽いプレイ感覚、ほどよい遊び応え。これらの要素にピンときたらオススメのゲームだと思います。

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