姫、その先はドラゴンが！！　姫のために立ち回る苦労と楽しさのファンタジー協力ボードゲーム「ウニコルヌスの騎士たち」レビューと感想

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ウニコルヌスの騎士たち

おすすめ度：★★★★☆

ルール難易度：★★★☆☆

運要素：★★★☆☆

思考要素：★★★☆☆

プレイ時間：60~90

年齢：12歳～

プレイ人数：2～6人

ボードゲーム「ウニコルヌスの騎士たち」は帝国に領土を奪われた王国の姫が反旗を翻し進軍するのをサポートする、ドラマチックな展開が楽しい戦略協力ゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤーは王国の有志となり、帝国に立ち向かいます。キャラクターごとに得意な事があり、姫のために兵站を集めたり、敵を打ち倒したり、ときには姫の動きを誘導したりとそれぞれが協力して帝国を攻略していくことになります。

それぞれのプレイヤーが領土を持っており、そこからスタートとなります。広大なフィールド、それぞれの土地には帝国の強力な敵達が待ち構えています。

手番ではアクションポイントを使い、移動、募兵、調達、輸送といったアクションを組み合わせて行っていきます。敵と接触すると戦闘が発生し、兵力に合わせたダイスロールによって解決されます。

これを繰り返し、見事姫を王都へと誘導し、敵の王を打ち倒すとゲームに勝利となります。

ゲーム感想

非常に手応えのあるファンタジー強力ゲームとなっています。味方であるキャラクターの個性的な能力、イラストもそうですが、敵にも様々なタイプが居てこれがとてもおもしろい。

　ランダムに形成されるマップによって何度でも遊べるのが良いですし、姫は基本自動的に動いていくのでそれを調整する苦労もまた楽しい。

「姫、その先はドラゴンでございます。アーっ！　姫、姫！！」

なんて言いながらズンズン進軍していく姫のために悩ましいゲームとなっています。

協力ゲームとして、難易度が結構高く、連携必須。そういう意味でコマンダー問題が少し気になりますが、会話が盛り上がる要素としても機能しているようにも思えます。

　少し特殊な戦闘、移動における兵站の消費計算などなど、ちょっと手間取る要素もありますが、プレイ人数にかかわらずきっちり想定時間で終わる優秀さも持っています。

　なにより、敵の土地に入ると因縁がつくといった要素があり、それによってドラマが生まれるのが本作の大きな魅力となっています。実は家族だった、ひと目ぼれされた、仇だったなどなど、イベントによって強敵がさくっと仲間になったりさらに強力になったり。一筋縄ではいかない盛り上がるものが目白押しとなっています。

　和製ファンタジー好きにはたまらない作品かと思います。

また、ソロゲームとしても非常に優秀です。正確にルールがあるわけではありませんが、一人でキャラクターを担当すれば問題ありません。カッチリと動きが決まった時の爽快感はかなりのもの。

ファンタジー、RPG、姫騎士、王都奪還。そういった王道も王道的な要素が好きな人は間違いなく買いかと思います。プレイ人数も多め、大量のコンポーネントにワクワクできる楽しいゲームですよ。

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