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Klaus Teuber
Franckh-Kosmos
ツーモルトロイヤル | |
おすすめ度:★★★☆☆ | |
ルール難易度:★★☆☆☆ | |
運要素:★★★☆☆ | |
思考要素:★★☆☆☆ | |
プレイ時間:40 | |
年齢:10歳~ | |
プレイ人数:2~4人 |
ボードゲーム「ツーモルトロイヤル」は資材を同時にめくりながら集めだれよりも多く石像を建てる貴族達の戦いのゲームとなっています。
プレイヤー達は貴族となり、それぞれの権力を示すためにフィールドに石像を建てていきます。石像を建てるには民衆から沢山の資材をかき集める必要があります。けれどもわからんちんの民衆は、何故か怒り、一揆を起こしたり邪魔をしてくるんです。分からず屋たちめ!! といったフレーバーだけでも笑いが起きそうな本作。民衆に怒られないように資材を集め、頑張って石像を建てていくのが目的となっています。
テーブルの中央には裏向きになったタイル達。様々な資源が裏向きで配置されていて、徴税フェイズでこれを一斉にめくって目的の資材を集めます。
このフェイズが終わると全員の資材とテーブル中央の資材をオープン。この時、それぞれの資材について民衆が欲しがってる数が間引かれます。民衆がどれだけ資材が欲しいかはルーレットで決まっていて、その分に到達していなければ民衆が怒りプレイヤーの資材を奪っていくのです!!
そうやって資材のやりとりをしたらいよいよ銅像を建てていきます。このゲームでは勝利点といった概念は無く、ひたすら銅像を建てた数だけを競っていきます。
ラウンドが進むにつれて広がっていくマップ、変わる貴族位と、ゲームは中々エキサイティングです。アクションによってタイルをめくるというのも盛り上がるし良い感じです。
今回の作品はトイバー親子が手がけたという事で話題を集めた作品でもあります。カタンの作者がどのような新作を出してくるのか皆期待していましたが、なかなかな変化球を繰り出してきたなというのが最初の感想でした。フレーバーとルールの合致は流石。一つ一つが直感的で笑えて楽しくなります。
私達は貴族だから銅像を建てたいよね。銅像を建てるなら資源が居るよね。けど資源を集めたら民衆が怒る。怒った民衆は貴族位が高い人優先に襲う。王位になると民衆は支持しなくなるよね。エトセトラエトセトラ。こういったフレーバーとルールが自然と組みあがっていくゲームはインスト時点から楽しくなりますし、ワクワクします。
さて、ゲーム自体はどうかというと、シンプル目なファミリーゲームといった感じですね。チキンレースのドキドキ感はありますし、バーストした時の盛り上がりは楽しいです。が、どういう風に銅像を建てていくのかという点で少し戦略を要求されますので小さい子供には辛いかなと思います。大人同士で遊んでいても、バーストするとその手番何も出来なかったりしますのでダメージが大きい。結果少し中途半端なゲームバランスに仕上がっているというのが正直なところ。
10歳からのゲームとなっていますが、こういったアクション性があり、チキンレースの概念があるゲームではもう少し年齢層を下げて皆で遊べるようにして欲しいなと思ったりしますね。
エキスパートゲームが好きなプレイヤーには合わないと思いませんが、カジュアルなゲームが好きな人には楽しめる作品だと思います。なにより少しブラックユーモアのあるゲームですので、フレーバーの説明でグッと来たら買いなゲームであると思いました。
きちんと独特な遊び味があるゲームですし、小難しい点数計算もないゲームですので気軽に遊ぶ事が出来ます。プレイ時間もほどよくさっくり回すことができます。楽しかったですよ!
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