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ボードゲームは色々ありますね。本当に色々です。じゃあそういう中で、総合的に強くなるにはどうすればいいのか。
ボードゲームは色々なルールが組み合わさってできています。それらの要素を分解して、その中でも特にボードゲームに必要な能力が養える物を集めてみました。
だからボードゲームが強くなるボードゲームまとめです。まだまだ私もそこまで多くのゲームをあそんだとは言えませんが、一つの参考にしてみてくださいね。
それぞれのゲームについて、ルールの詳しい解説は致しません。レビュー記事がある場合はそこへのリンクも紹介しますね。
ドミニオン
デッキ構築カードゲーム、ボードゲーム「ドミニオン(Dominion)」レビューと感想|Board game every day
デッキ構築ゲームとよく言われますね。カードゲームドミニオンです。二人から四人までで遊べ、ソロプレイに近い遊び味があります。このゲームで養える能力は、ズバリ「計画性」と「行動の最適化」と「対応力」だと思っています。
ドミニオンは中々に奥が深いです。とはいえ、やっていることはカードでカードを買い、デッキをどんどん強力にしながら点数カードを集めるという一つの行動に集約されています。
ドミニオンは「お金の出力をいかに誰よりも早く伸ばして点数カードを買い始めるか」というゲームです。どういう風にカードを買っていけば誰よりも早くカードを効率良く強くできるのかという計画性と、それをスムーズに行うために最適な動作をする。そのためには場のサプライがセットされたときに、それぞれのカードの能力を見てどれが強いのか、弱いのか。どう組み合わせるのかを判断してゲーム中にはその計画を変えずに、かつ他のプレイヤーの行動によるノイズにどう対処するのかが大切になります。
ドミニオンは他人の行動によって手が遅くなっても根本的なダメージを受ける事はあまりありません。それに毎回のサプライ・カードセットもランダムにしてしまえば毎回違った状況での計画を組み立てる必要が出てきます。ゲーム自体の考察や検証も大切なのだけれど、それよりも初見のカードや場の状況でどれだけデッキの中身を計画できるのか。そしてそのために行動を最適化できるのか。
この能力は、初めてボードゲームのインストを受けて遊ぶ時に必要になると思います。ルールを聞いたときにその組み合わせ、点数取得方法、コンポーネント、リソース収支。様々な情報を見ながらどういうふうに動けば効率良く勝利に近づけるか考える。この思考の流れはドミニオンで遊ぶカードをぱっと見た時に動かす思考の仕方と似ている部分があると思うのですよね。ボードゲーム会では一度あそんだきりでもう遊ばないゲームにも出会います。今後体験する事は無いゲーム、練習ができないゲームにどれだけ対応出来るのか。その基礎部分を学べる機会がドミニオンにはあると思います。
テラミスティカ
ボードゲーム「テラミスティカ(Terra Mystica)」レビューと感想|Board game every day
では、ドミニオンで培った能力をさらにテラミスティカで引き上げましょう。テラミスティカで養えるのは「計画性」「考察力」「リソースの収支管理」「点数行動の意識」です。
テラミスティカは町作りと陣取りのゲームといったところでしょうか。私はレベルが三段階上がったカタンとか言ったりします。非常に難しいゲームです。初見ではまず勝てないでしょう。それどころか点数がまったく取れない事になるかと思います。それは何故か。一重に「勝利点行動が刻々と変わるから」でしょう。テラミスティカは六ラウンドゲームを行います。その六ラウンドごとに点数行動が違います。今回は砦・聖域を立てたら点数、次は地域改善したら点数。などのように、その時その時で点数が貰える行動が変わるのです。
カタンはあそんだ事がありますか? 6ターン目に家を建てないと点数が貰えない。10ターンで道を建造しないと点数が貰えないと言われたらどうなるでしょうか。そのために手札をコントロールしないと行けませんね。けど手札を整えるには家も道も必要なんだけれど、今のタイミングで建造しても0点・・・。テラミスティカはそんなゲームです。
テラミスティカで点数を取るには、それぞれの種族の特性、能力。そしてなによりもゲーム自体への理解が必要です。それぞれの種族によって得意な「動き方」があります。それらを考察して試していく必要があります。ゲームを始める前にどの種族を選択するのか。今回のゲーム状況にあってる種族は何か、それを考えます。
次に入っては出ていくリソースの管理です。上手く回さなければ他の人に遅れを取ります。どのタイミングで何処をアップグレードするのか、誰にパワーをあげるのか。そしてそれに合わせて点数行動にどう繋げていくのか・・・。
今回出ていくリソースと次入ってくるリソース。場の状況、点数行動。それら一つ一つを天秤にかけながら、当初の予定通りに動かしつつもアクシデントに対応する。そういった臨機応変さが求められるわけですね。時には早めに切り上げてパスする事も重要になってきます。どこまでも深いゲーマーズゲーム、それがテラミスティカです。
インフェルノ
ボードゲーム「インフェルノ」レビューと感想|Board game every day
カードゲーム「インフェルノ」で培えるのは「リスク計算」、「考察力」、「ハンドマネジメント」です。
インフェルノは非常にルールがシンプルで簡単です。テラミスティカのガッツリしたルール量からの落差が激しいですが、私はこのゲームもボードゲームに必要な要素がギュッと詰まっていると感じるんですね。本作はライナー・クニツィアがデザインしたカードゲームです。12枚の手札から親が一枚だしたら、それと同じ色、もしくは同じ数字を出していくだけのシンプルなルール。
一見チキンレースタイプのパーティーゲームに見えますが、実はそうではなく、出されたカードに対しての皆の手札、そして自分の手札を天秤にかけ、勝負に乗るかどうかの二択を迫られる尻に火がつくジレンマゲームなのです。
自分がその親のカードに何枚出せるのか。そして皆は何枚だせるのか。一度回り始めるとどんどん積み上がっていくマイナス点を想像しながら、リスクを考慮して手を出す必要があるのです。そして勝てると踏んだら一気に決めのカードを出すのかそれとも積み上げるのかという選択も。
プレイヤー人数分ラウンドを繰り返し、毎ラウンドある程度の点数に抑える事が出来たなら、ハンドマネジメント、そしてリスク計算に成功していると言えるでしょう。それが出来ず安定していなかったらまだまだ考えが甘いということですね。インフェルノ、名前の通りのゲームだと思います。
世界の七不思議
多人数戦略カードゲーム、ボードゲーム「世界の七不思議」レビューと感想|Board game every day
カードゲームが続きますね。「世界の七不思議」で培えるのは「戦略計画」「中長期視点」「対応能力」です。
「世界の七不思議」はカードをドラフトしながら自分の文明を発展させていく拡大再生産のゲームです。ドイツ年間ゲームエキスパート部門大賞をはじめ、様々な賞を総なめにしたタイトルでもあります。7人まで遊べながら30分で終わる短さ。そして深い戦略性が大きな魅力。
隣り合ったプレイヤーの場を見ながら、どのカードを回すのか、そしてどのカードをプレイするのか。考えるのがとても楽しくなるゲームですね。このゲームでは、序盤でどのような計画を立て、そしてその通りに動けるのかというのも重要なのですが、同時にどれだけ周りに対応出来るのかという事も大切になってきます。そのための地盤固めを少ない手番でどれだけ行えるのか・・・。
ラウンドが進むにつれてどんどんコストが高くなっていくカード群への対応はもちろん、増強されていく左右の状況に思考を巡らせていく必要があります。
本作の特徴は他プレイヤーとの絡みにもあると思います。そういったゲームでのスコアを安定させていける能力が養えるのが本作であると感じます。
クイズいいセン行きまSHOW!
ボードゲーム「クイズいいセン行きまSHOW!」レビューと感想|Board game every day
いきなりコミュニケーションゲームです。「クイズいいセン行きまSHOW!」で培えるのは「コミュニケーション能力」「意見誘導能力」「イニシアチブの意識」「盤外戦術能力」です。
ボードゲームは本質的に人と向かい合います。そこにはリアルに人間が居て、遊びながら喋り、そしてそれが一番の特徴となります。ということは、極端に言えばボードゲームはその全てがコミュニケーション能力といえると私は思います。口は手番を使わない無限のアクション行動であります。それを有効に使わない手はありません。相手の手番の時に「そこに行くよりこっちの方が点数高くない?」とか「こっちに来たら支援できるよ」と言ってみたり。それによって相手の行動が変わればまさに、ゲーム外からのゲーム攻略と言えましょう。
それ自体が良いか悪いかという議論は脇に置きます。ボードゲームが対面で顔をつきあわせている以上、意識・無意識関係なく私達はそれに近い事を常日頃やっているからです。
そしてその能力を培えるのが「クイズいいセン行きまSHOW!」です。このゲームでは、ふわっとしたお題に対して皆がこれだと思う数字を書き込み「真ん中」を探るゲームです。例えばバーベキューで十人分の肉を用意するとしたら何キロ? というお題が出たとき。どうすれば真ん中になれるのか。
「皆どれくらい食べれる?」「男だけのグループとするか?」「年齢はどうする?」など条件を絞る発言をし、皆の意見をどれだけの範囲にまとめられるか。自分から具体的な設定はせずに、皆の感性を引き出しつつも答えを割り出します。
このゲームについては勝ち負けは実際どうでもよく、全体の答えの範囲がどれだけ狭められたかを気にしましょう。皆の答えがある程度の範囲で落ち着いていたら、ある程度のイニシアチブをとる事ができ、皆の意見をまとめ、もしくは誘導出来たと言う事です。
その他のゲーム
ボードゲームは本当に多種多様に出ています。そんな中で今回は私が特にボードゲームが強くなるために必要なゲームを上げました。
これ以外のゲームでも力量は向上するでしょう。大切なのは、そのゲームにはどのような要素があるのか、そしてどうすれば勝てるのか分析する事だと思います。ゲームを遊んだ時にどれだけ経験値を吸い上げることが出来るのか。それができれば勝率は上がっていく物だと感じます。
私もまだまだゲームが強いとは言えませんし。今後も様々なゲームを遊び、楽しみつつも勝てるように頑張っていきたいと思います!
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